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建通新聞社四国
2023/12/01

【徳島】徳島県の新ホール 藍場浜公園西エリアで議論

 徳島県議会11月定例会の事前委員会が11月27日に始まり、県が提案した徳島駅周辺まちづくりと、新ホール建設地を藍場浜公園西エリアに変更する案について議論が始まった。新ホールの現計画は実施設計が12月15日に完了する見通しの中で、27日の委員会では県の変更案に対し、委員から、おおむねの賛成意見と反対意見の他、「とにかく早く新ホールがほしい」「早く建設地を決めるべきだ。塩漬けが一番の愚策」などの意見が出た。議論は12月にかけて続くと見られる。
 11月27日の総務委員会は県の政策創造部と未来創生文化部、県土整備委員会では県土整備部による議案説明をそれぞれ行った後、各委員の質問に県側が答える形で議論が進行した。
 県が提出した資料には、県都のまちづくりと新ホールについて、徳島駅北口・北側開発の現状と課題を説明した上で、方向性として「現在の新ホール計画地にJRの車両基地が移設可能か検討したい」と明記。その上で、車両基地が駅の北側から現計画地に移設となった場合に、県有地の藍場浜公園西エリアを、新ホール整備の候補地としたいとしている。
 さらに新ホールは、現計画の舞台機能を維持し、大ホールは1500席程度を下限、小ホールは隣接するあわぎんホールの一体活用を視野に検討が必要とした。候補地の見直しには徳島市との県市基本協定、徳島市の土地贈与や建物解体の現状に対する協議が必要で、今後、早期に施設規模・機能の検討を行い、具体化したい―と結んでいる。
 今回の藍場浜公園西エリア案は県が考えたもの。委員からは「現計画は2027年度完成だったはず。本当に完成する見込みはあるのか」「現計画をやめた場合、最初から白紙になるのか」などの質問があった。27日の委員会では、県側から明確な答弁は話されていない。30日の県議会本会議の冒頭、後藤田正純徳島県知事は知事説明を行う。
 定例会の会期は12月22日の予定。現計画の設計・施工者は熊谷組四国支店・石上純也建築設計事務所・IAO竹田設計・アクト環境計画・ピーエス三菱大阪支店・野村建設工業拡大共同企業体となっている。

提供:建通新聞社