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建通新聞社四国
2023/12/05

【徳島】四国地整 補正で徳島県内に261億余 

 国土交通省四国地方整備局は、国の補正予算成立に伴う管内の概要をまとめた。配分額は直轄が362億2000万円、補助・交付金が746億1300万円の総額1108億3300万円で、国庫債務負担行為(ゼロ国債)として28億8100万円の限度額を設定する。このうち徳島県には直轄87億8800万円、補助等173億2200万円の総額261億1000万円を配分し、ゼロ国債に11億4100万円を設定。河川改修や四国8の字ネットワーク整備などへ重点的に投入する。
 国が補正予算に掲げる五つの柱のうち、四国地方整備局では「国土強靱(きょうじん)化、防災・減災など国民の安全・安心を確保する」の項目で、気候変動を見据えた流域治水や災害に強い国土幹線道路ネットワークの機能強化対策などに予算を配分している。
 徳島県内の主な直轄事業を見ると、河川関係では吉野川直轄河川改修事業に25億7800万円を投入し、加茂第二地区、沼田地区、広島上流地区で築堤、中島地区で耐震対策を推進する。那賀川直轄河川改修事業には10億3000万円を充て、岩脇地区での侵食対策や原ケ崎地区の耐震対策などに費やす。吉野川直轄河川都市基盤整備事業には4億6600万円を配分し、半田地区や中喜来・広島地区の築堤などに充てる。
 ダム関係では小見野々ダム再開発事業に4億0400万円を配分し、地質調査などを実施する。砂防関係では吉野川水系直轄砂防事業に1億7200万円で、熊谷第4砂防堰堤の整備などを推進する。
 道路関係では、四国横断自動車道の阿南〜徳島東に9億3000万円で、立江櫛渕地区の改良工事や津田地区の橋梁上部工事を進める。福井道路には7億1300万円で新野地区の改良工事、桑野道路には5億0400万円で内原地区の改良工事や三倉地区などの橋梁下部工事に充てる。
 港湾関係では、徳島小松島港予防保全事業に7億6000万円を計上し、沖洲(外)地区や津田地区での防波堤改良に充てる。
 四国の他3県の予算配分額は、香川県が直轄33億5800万円、補助等116億9000万円の総額150億4800万円、愛媛県が直轄96億8100万円、補助等253億3500万円の総額350億1500万円、高知県が直轄137億7700万円、補助等202億6500万円の総額340億4200万円。またゼロ国債として愛媛県で2億円、高知県で15億4000万円の限度額を設定する。

提供:建通新聞社