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建通新聞社
2023/12/07

【大阪】大阪市 都市計画道路5線で無電柱化工追加 

 大阪市は、都市計画道路5線の拡幅事業について、無電柱化工事を追加する。また、5線のうち4線で用地取得の遅れを理由に完了年度を延伸する。11月29日に、2023年度第2回大阪市建設事業評価有識者会議を開き、いずれも完了時期を宣言し重点的に整備すること(評価A)が妥当と判断した。
 評価対象は、東野田河堀口線(大手前)、尼崎平野線(山王)、豊里矢田線(鴫野・蒲生)、正蓮寺川北岸線(伝法・伝法東)、尼崎境線(住之江)の5線。各線の事業概要や進捗率、事業費増減理由などは次の通り。
<東野田河堀口線(大手前)>
 中央区大手前1〜大阪城の延長280bの道路幅員を27bに拡幅する計画。現在の進捗率は事業費ベースで61%。未取得の用地(国有地1件)の交渉に時間を要したことと、無電柱化工事を追加したことで、事業完了年度が前回評価時に想定していた24年度から28年度に伸びた。事業費は前回評価時から2億6000万円増の26億3000万円。
<尼崎平野線(山王)>
 西成区山王1〜阿倍野区旭町1の延長315bの道路幅員を40bに拡幅する計画。現在の進捗率は事業費ベースで50%。阪神高速道路など公的機関の用地などの取得を交渉中だ。26年度までに用地取得し、26〜28年度に埋設工事、28〜30年度に道路工事を行う。事業費は前回評価時から1億5000万円増の48億5000万円。
<豊里矢田線(鴫野・蒲生)>
 城東区鴫野西2〜蒲生1の延長755bの道路幅員を25bに拡幅するとともに、鴫野橋を架け替える計画。現在の進捗率は事業費ベースで68%。残り18件の用地取得交渉を26年度に完了し、25〜27年度に埋設工事、27〜30年度に道路工事を行う。無電柱化工事の工事費(1億3000万円)が計上されたが、用地補償費の精査による減額が発生したため、事業費は前回評価時と同じ149億6000万円。
<正蓮寺川北岸線(伝法・伝法東)>
 此花区伝法4〜伝法3の延長640bの道路幅員を22bに拡幅する計画。現在の進捗率は事業費ベースで48%。27年度までに用地取得を完了し、27〜30年度に埋設工事、28〜31年度に道路工事を行う。同線は阪神なんば線と交差しており、当初はアンダーパス構造整備を計画していたが、阪神なんば線が高架化することが決まったため、平面構造に変更。これにより工事費が12億9000万円削減された。この他、無電柱化工事の追加などにより、事業費は前回評価時から7億3000万円減の61億円となる。
<尼崎堺線(住之江)>
 住之江区北加賀屋5〜北加賀屋2の延長240bの道路幅員を30bに拡幅する計画。現在の進捗率は事業費ベースで59%。24年度中に残る1件の用地取得、24年度末までに埋設工事、24〜25年度に道路工事を完了する。事業費は前回評価時から1億1000万円増の13億3000万円。