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北海道建設新聞社
2023/12/11

【北海道】苫小牧市がラピダス用水で苫東に影響なら補完策を道に要請

 【苫小牧】苫小牧市は、ラピダス(本社・東京)が次世代半導体量産時に苫小牧地区工業用水道第二施設を使用することで苫東地区への給水などに影響が出た場合、道に補完策を要請する方針だ。7日の市議会第4回定例会一般質問で小名智明産業経済部長が答えた。
 牧田俊之氏(改革フォーラム)らに答弁した。
 道企業局が管理する苫小牧地区工業用水道は、安平川を水源に苫東地区へ水を送る第二施設、臨海地区へ供給する第一施設で構成。2施設合わせ、1日当たり20万㎥を供給できる。このうち15万㎥がすでに契約済みだ。
 次世代半導体工場では、2027年度の量産開始時に第二施設から日量2万4000㎥を使用する見込み。供給量に余力はあるが、さらなる企業進出で供給が追いつかない可能性がある。
 牧田氏は苫東への影響を懸念。「企業の関心が高まる中、水が使えないという事態は避けるべきだ」と主張した。
 小名部長は「補完策(の内容)は市が口出しすることではない」とした一方、「本来は苫東へ送水する施設。企業誘致に影響が出る場合、地元自治体として道に対策を求める」との考えを示した。