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建通新聞社(神奈川)
2023/12/19

【神奈川】横浜市とAGC 中央研究所利活用へ対話

 横浜市都市整備局はAGCと、同社が所有する中央研究所跡地7f(神奈川区羽沢町)のまちづくりに向けた協議を本格的に開始する。山中竹春横浜市長は「立地特性を踏まえ、計画的な土地利用を誘導する」とした。AGCは詳細は非公表としつつも「横浜市とも協議しながら検討を進める」という。
 所在地は、神奈川区羽沢町字松原1130ノ2。用途は第1種住居地域で、建ぺい率は60%、容積率は200%。相鉄新横浜線の羽沢横浜国大駅から約1・6`の場所にある。
 中央研究所は1965年に開所。2021年6月に同研究所と旧京浜工場に分散していた研究開発拠点を統合したAGC横浜テクニカルセンターを鶴見区末広町に開設したことにより、運用を停止した。上屋の解体は2月に完了。現在は基礎が一部残っている。
 跡地活用については、これまでも市とAGCで意見を交わしていたが、今後、まちづくりに向けた本格的な協議に入る。敷地の周辺は閑静な住宅街が広がっており、地域から跡地活用への関心も高い土地だという。
 跡地の課題はアクセスの悪さだ。敷地の西側を走る市道菅田第233号線から県道青砥上星川線を通り、国道16号に出ることができる。ただ、菅田第233号線は幅員が狭く、一部区間では擦れ違いのために車が徐行を行う状況だ。
 ただ、整備に向けて用地取得、設計を進めている都市計画道路羽沢池辺線が敷地の東側を通る計画で、アクセスの悪さは解消される可能性がある。
 最寄り駅の羽沢横浜国大駅は、相鉄東急直通線の開通により交通アクセスが向上した。大規模な土地利用の転換により、住宅街が広がる周辺の土地の利便性が向上することが期待される。

提供:建通新聞社