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北陸工業新聞社
2023/12/20

【新潟】優秀賞は佐藤仁子さん、佐藤万咲さん/インテリアデザインコンペ/新潟工科専門学校から17作品入選/5年連続で全国最多

 一般社団法人日本インテリアファブリックス協会が主催する「JAPANTEX インテリアデザインコンペ2023」において、新潟工科専門学校の佐藤仁子さん(インテリアデザイン科1年)と、佐藤万咲さん(同)の2人が優秀賞に輝いた。
 3年連続で優秀賞の学生を輩出し、連続入選は10年目。入賞および入選数は5年連続で全国1位(計17作品=優秀賞2、奨励賞6、審査員特別賞2、入選7)の快挙を達成した。今回のエントリー総数が221件、入賞入選作品は51点だった(最優秀賞の該当なし)。
 テーマは「リノベーションが変わる!インテリアの力」。インテリアの可能性を自由に発想したリノベーション空間の作品とし、壁紙・ウィンドートリートメント・床材などのインテリアエレメントを使用した理想のリノベーションプランが求められた。
 佐藤仁子さんの作品名は『さちや 神社を受験生のための勉強スペースへ』。神社はどの地域にも必ず1カ所はあり、古くからある建築物でその見た目(外観)は崩さずに神社内の柱や幕を活用しつつ、現在の高校生に受け入れてもらえるような色使いを心掛けたこともポイント。佐藤さんは「高校時代の先生が大学受験の際、地元の神社で勉強していたというエピソードを基にコンセプトを考えた。メインカラーの青は集中力アップにつながると調べたことが由来です」とほほ笑む。
 佐藤万咲さんの作品名は『MUSUHINO GASA 空き倉庫から結傘の下でつながるワークスペースへ』。20代から50代の働く人がメインターゲット。3つの傘の下でくつろぐこともできるワークスペースとし、傘は距離を縮めることができるツールであり、コミュニケーションが取りやすくなると考え採用した。佐藤さんは「傘は開閉式でオープンにすると、大人数での打ち合わせができ、クローズにすれば天蓋のようになり、落ち着いて話すことが可能。壁は四季折々の素材や色に変わる仕様とし、メインカラーの緑はクッションや、タペストリーに採用しました」と喜びを語った。
 同校では、クラス皆で実力を上げていく教育に力を入れ、地方から全国で活躍できる人材、最新技術・デザイン力の習得に努めており、仁多見透学校長は「全国で通用するインテリアデザイナーを育てるため全国コンペへの挑戦を始めて10年目。その実績は確実に成果が出ており、今後も本校では地方から全国で活躍できる人材を輩出すべく、企業連携を通して最新技術・デザイン力の習得に努めていく」と力を込めた。

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