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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/12/22

【群馬】嬬恋橋の本復旧工事としてコンクリート擁壁工などを公告

県中之条土木事務所は、嬬恋村大笹地内の国道144号線にある嬬恋橋で本復旧工事を計画。同橋は2022年に橋台を支える斜面が崩落し、復旧整備を進めていた。今回の発注で復旧の仕上げとなるコンクリート擁壁工、グラウンドアンカー工、集水ボーリング工を行う。月内に3工事を一括して条件付き一般競争入札で公告する。設計は日本工営(東京都千代田区)がまとめた。
嬬恋橋は国道144号線の大前地区と大笹地区を結ぶ橋長106m、幅員10・5mの鋼2径間連続箱桁橋。22年5月に左岸側の斜面が崩落し、A1橋台の基礎前面が剥き出しになっていた。同年から整備を行っており、今回発注する工事で復旧の完了を予定している。
工事は斜面を安定させるためにコンクリート擁壁を行い、崩落防止のためにアンカーを打設する。また、地面の水を排出する集水ボーリングを行う。
コンクリート擁壁工はコンクリートポンプ車を用いて幅47・8m、高さ23・4m規模でコンクリート量は1172・5立方mとなっている。
アンカー工はφ33・3o〜37・2o、延長25・5〜31mのPC鋼より線をボーリングマシンで80本を打設する。
集水ボーリングは延長27〜31m、φ50oの管16本を打ち込む。
これまでに行われた復旧工事は、22年度に高特(渋川市)が斜面表層を安定させるための鉄筋挿入工を実施。23年度については渡辺建設(嬬恋村)が河川の出水から施設を保護するための鋼製遮水壁工と基礎杭打設を担当し現在、工事を行っている。