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建通新聞社(岡山)
2023/12/25

【岡山】高梁市 有漢工業団地2期 3月までに発注

 高梁市は、オーダーメード方式で整備を進めている有漢工業団地の第2期造成事業について、2024年3月までには工事を発注する。市内業者(単独企業)での指名競争入札とする方針だ。
 現在、開発許可を岡山県に申請しており、許可が承認され次第、直ちに発注作業に移る。入札後、議会承認を経て企業と契約し、着工する運びだ。
 2期造成地は、1期造成事業で開発した現在の有漢工業団地の、県道49号を挟んだ西側の田んぼで、開発面積は約2・1f。22年度に市が取得している。場所は有漢町有漢7ノ3他。造成工事の他、コンクリート製の調整池の設置や排水施設一式などの工事を行う。23年度の当初予算には造成事業費として2億8433万円を計上している。約10カ月間の工期を見込んでおり、造成完了後に境界を確定するための測量に入る。造成設計はシーエートラスト(高梁市)が担当した。
 オーダーメード方式の工業団地の整備は一般的に、立地を検討している企業のニーズに合った用地を提供できることがメリットとされている。第1期の有漢工業団地(面積約1・4f)には、興和グループの興和紡(名古屋市中区)の進出が決まっており、24年8月までには着工する見通しを立てている。岡山県は純度の高い炭酸カルシウムの産出地であり、それを主原料とする樹脂複合材料を使用した食品トレイやビニールシートなどを生産する。また、第2期の有漢工業団地へも同グループの企業の進出が想定されており、市は今後、立地協定の締結に向けた準備などを順次進めていくとみられる。

提供:建通新聞社