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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/12/25

【群馬】川浦床固群の第3床固工を発注へ


国土交通省利根川水系砂防事務所は、高崎市倉渕町川浦を流れる烏川での川浦床固群の整備について、第3床固工を第4四半期に一般競争入札で公告する。工事発注規模として1億円から2億円未満を見込んでいる。設計は日本工営(東京都千代田区)が担当した。
今回発注となる第3床固工は、高崎市倉渕町川浦地先の烏川本川右岸側が対象。工種は一般土木工事。分任支出負担行為担当官による契約を予定しており、本年度補正予算による発注工事となる。工期としてはフレックス方式を活用し約11カ月を見込む。
工事内容は、床固工1基と帯工3基となる。床固工は垂直壁工などの1基を延長28・9m、高さ2・7m、コンクリートボリューム約480立方mで整備する。帯工3基はそれぞれ延長33・5m、延長29m、延長30・5mとし、高さは3基とも2m、コンクリートボリュームをそれぞれ約600立方mで整備する。
烏川本川では、生態系の保全に配慮しつつ床固群の整備が重点的に進められており、川浦床固群は、くらぶち英語村(高崎市倉渕町川浦1414−1)の近く、主要地方道長野原倉渕線の川浦橋から下流の同川明神橋周辺までの約3000mを対象とする施設となっている。
全体で床固工9基や帯工29基を整備する計画で、左岸側を中心に3379mにわたる護岸工なども実施する。18年度に事業着手し全体の床固め工、帯工、護岸工の設計は日本工営が担当した。
23年度は萬屋建設(沼田市)の担当でR4川浦床固群(その1)工事を帯工1基、コンクリートボリューム約150立方m、コンクリートブロック積擁壁工980uで施工した。また、沼田土建(沼田市)がR4川浦床固群(その2)で床固工1基の工事を延長34・7m、高さ3m、コンクリートボリューム約770立方m、帯工2基コンクリートボリューム約570立方mなどについて担当している。
事業全体の進捗状況は、おおむね4割まで完了しており床固工6基、帯工18基などを残している。今後は、さらに下流に向け工事を進める予定。事業完了は29年度を見込んでいる。
川浦床固群整備は烏川流域で過去に発生した豪雨により、河道内に不安定な土砂が堆積していることから、河床や渓岸を安定させるために実施している。