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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/12/26

【群馬】中高瀬観音山歴史公園 24年度事業計画を示す

富岡市は2024年度、史跡中高瀬観音山遺跡歴史公園の整備に向け、サブガイダンス機能およびトイレを備えたあずまや、つづら折りの遊歩道を対象とした実施設計および大型住居の復元整備を計画している。公園整備ではガイダンス施設、展望台、駐車場整備のほか、遊具の設置や遺跡の復元などを予定する。公園全体の基本設計はプレック研究所(東京都千代田区)が手掛けた。
整備は中高瀬、下高瀬、岡本地内の上信越自動車道の南北に広がる約21・6haの区域で計画している。北側からガイダンスエリア、遺跡表示エリアを配置。遺跡表示エリアの南東側にいこいのエリア、南西側には自然体験エリアを設ける。
エリアごとの整備内容は◇ガイダンスエリア=北駐車場、ガイダンス施設、遊具、遊びの広場など◇遺跡表示エリア=大型住居、中型住居、小型住居、トンネル付き住居などの復元◇いこいのエリア=展望台、東駐車場、トイレ、あずまや、遊具など◇自然体験エリア=自然体験広場、南駐車場、トイレ、あずまや、遊具など−。
ガイダンス施設は平屋で床面積632uの規模。内部には◇展示室◇多目的室◇エントランスロビー◇事務所◇体験学習室◇展示室兼収蔵庫前室◇倉庫・備品室◇トイレ◇機械室−などを設ける。男子用トイレには大便器2基と小便器3基。女子用トイレについては大便器4基設置する。このほか多目的トイレも1基設ける。遊具は3歳から6歳児程度の利用を想定している。
遺跡表示エリアで行う大型住居の復元は上信越自動車道富岡トンネルの真上で実施。竪穴住居で復元する。中型住居2棟、小型住居1棟、トンネル付き中型住居1棟の復元整備は今後行う。なお、大型住居復元実施設計等業務はプレック研究所が24年3月15日までの履行期限で受託している。
いこいのエリアに設ける展望台は2階建て、延べ床面積66・66uで計画。1階に展示情報コーナー、展望・休憩スペースを設け、2階とR階は展望スペースとして活用する。なお、R階に屋根は設置しない考え。トイレは床面積29・15u、男子トイレには大便器1基、小便器2基、洗面1カ所を設ける。女子トイレについては大便器2基と洗面2カ所を整備。このほか、多目的トイレも設置する。あずまやは床面積19・87uで計画。遊具については6歳から12歳程度の利用を想定している。
自然体験エリアのトイレは床面積18・63uで整備。男子トイレは大便器と小便器を1基ずつ設ける。手洗いは1カ所整備。女子トイレには大便器1基と手洗いを1カ所設ける。あずまやについては床面積13・25uで整備を計画。遊具は6歳から12歳の使用を想定している。
ガイダンスエリアと遺跡表示エリアに挟まれた区域には、つづら折り形状の歩道を幅員1・5mで整備。また、サブガイダンス機能やトイレを備えたあずまやを配置するほか、多目的広場を北駐車場の南側に整備する。あずまやは床面積70・31uで計画。内部には展示情報コーナーや多目的トイレ、休憩スペースなどを設ける。
多目的広場または遊びの広場については調整池の整備も計画されており、詳細は今後委託する実施設計で検討する。
遺跡表示エリア、いこいのエリア、自然体験エリアに挟まれた区域については、方形周溝墓の復元などを行う。方形周溝墓は遺構を基に立体表示で復元する。復元整備は遺構調査で確認された表土層をすきとり、すきとりした範囲内で行う。