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北陸工業新聞社
2024/01/05

【富山】県災害対策本部/土砂災害などに警戒を/きょう氷見へ自衛隊派遣

 富山県の第5回災害対策本部員会議が4日、県防災危機管理センターで開かれ、県内の被害やライフラインの状況を報告し、今後の降雨に伴う土砂災害などに警戒するよう確認した。
 1日午後4時10分ごろ能登半島沖を震源とする最大震度7の地震が発生し、県内でも震度5強を観測。魚津市と入善町を除く13市町村に災害救助法の適用が決定した。新田八朗知事は、「自衛隊へ災害派遣要請を行い、5日に氷見市に派遣されることになった。これまでにない厳しい年明けとなったが、国や市町村とも連携を密にして県民の命、財産、暮らしを最優先に全力で復旧に取り組んでいく」と強調。雨が続くとの気象予測を受け、「各部局では土砂災害による二次災害の発生に十分警戒し、被害個所の対応を進めてほしい。地震で地盤が緩んでおり、危険な場所に近づかないよう県民に周知してほしい」と呼びかけた。
 4日午前の県内被害状況は、負傷者数が重傷3人、軽傷34人、住家が全壊2件、一部損壊8件、未分類38件。39カ所の避難所に355人が避難している。断水未復旧戸数は高岡市3550戸、氷見市1万戸、小矢部市40戸、射水市100戸。
 公共土木施設では、道路が43路線、河川が10カ所、砂防が8地区、港湾関連が68カ所、公園9カ所、県営住宅3カ所。農林関係は農地1カ所、治山の山腹崩壊2カ所、林道の路肩崩壊1カ所、作業道の路肩崩壊1カ所。
 小矢部市、射水市、高岡市で災害ボランティアセンターが設置され、県地域産業支援課に中小企業を支援するための緊急相談窓口を設けた。
 県議会の各会派代表者会議は同日、復旧・復興に向けた対策や機動的な支援策の推進などからなる要望書をまとめ、県災害対策本部へ提出した。

hokuriku