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北陸工業新聞社
2024/01/12

【石川】5つの機能、基本計画まとまる/金沢市森と市民をつなぐ拠点施設/新年度に基本・実施設計着手へ

 金沢市は、旧東浅川小学校(浅川町イ130)を活用した「森と市民をつなぐ拠点施設」整備に向けた基本計画をとりまとめ、11日に開かれた市議会経済環境常任委員会で拠点施設の機能や、今後の整備スケジュールなどを示した。
 市では、健全な森林の育成・整備、森林資源の利用拡大及び森づくり活動推進の持続的な発展を目的に、多面的に森と市民をつなぐ中継拠点として、旧東浅川小学校を活用した拠点施設の整備を決め、機能・運営方法などを盛り込む基本計画を策定した。
 拠点施設は、市街地と山間部の中間に位置する同校の校舎棟(RC造3階建て延べ2612平方メートル)と体育館(RC造平屋建て787平方メートル)、運動場を活かし、(1)活動・交流(幼児や小学生、ボランティアを対象とした森育・木育活動の実施)(2)林業支援(「森林管理を希望する人」と「森林を使いたい人」のマッチング)(3)木材活用(芸術家やローカルベンチャー等による木材の有効活用の支援)(4)人材育成(林業の担い手育成のための金沢林業大学校の運営)(5)情報発信(森林・林業に関する情報発信〈イベント、制度、木材、製品等〉)−の5つの機能を設置するとともに、各機能に応じた専門ディレクターも配す。このほか、東浅川地区公民館及び児童クラブが併設予定となっている。
 各拠点機能に基づく様々な活動(林業体験ワークショップ、森と木を学べる情報の展示ほか)を行うため、木工房スペースや交流ホール、木育ルームなどを設ける。
 整備スケジュールは新年度に基本・実施設計に着手し、2025年度から施設整備工事、26年度中の供用開始を目指す。
 基本計画はアルスコンサルタンツが担当した。

hokuriku