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日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/01/11

【埼玉】埼玉クレーン協会 新年賀詞交歓会を開催

 埼玉クレーン協会(市原洋一会長)は6日、新年賀詞交歓会を大宮サンパレスで開催した。市原会長は「2024年問題はかなりクリティカル(危機的な)状況にある」と強調。「今年は辰年。一丸となって、昇り龍のように上を向きひたすら進んでいこう」と呼び掛けた。
 市原会長はあいさつで「建設産業の活発化に伴い、日本のクレーン市場は本年を含め今後数年間、安定した成長が見込めると予測されている」と切り出した。ただ「4月1日より時間外労働時間に罰則付きで上限が設けられる」(2024年問題)ため、「法定時間を超過しないためには作業時間を削減するしかない」と主張。結果として「工期順守や請負金額にマイナスの影響が出るのは必至」だと言う。
 「深刻な人手不足による残業状態化は根本的な要因であり、上限規制への対応は非常に困難」だと訴えた。
 危機感は業界全体に強くあり、全国クレーン協会は昨年、揚重業の特殊性を踏まえた労働時間の見直しや夜間走行条件の規制緩和などを国土交通大臣に要望。埼玉クレーン協会としても「実現を強く望む」としている。