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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/01/16

【群馬】県下水道総合事務所が平塚水質浄化センターで機能増強を計画


県下水道総合事務所は、平塚水質浄化センター(伊勢崎市境平塚99−1)で機能増強を計画している。現在は水処理施設が第1系列のみある状態で、新たに第2系列を新設する。認可計画における処理量は1日あたり1万900立方mで、増強により2万4500立方mとなる見込み。現在、設計を日水コン(東京都新宿区)が進めており、2024年度中にまとめる方針。事業計画では26年度の完成を予定している。
同浄化センターは伊勢崎市と太田市の一部を対象とした佐波処理区の下水道処理施設となっている。現在、伊勢崎幹線として下水道幹線の延伸工事を進めており、延伸に合わせて処理能力の向上が必要となることから機能増強を計画、21年度に汚水の処理能力を1日あたり2万4500立方mと定めた。
増設するのは第2系列の水処理施設とブロワー棟が中心となる。水処理施設は最初沈殿池と反応タンク、最終沈殿池からなり、第1系列と第2系列を合わせた処理能力として2万4500立方mを確保。現在の第1系列に隣接するかたちで整備する。
ブロワー棟は、第1系列から将来的に整備計画が位置付けられている第4系列までの合計4系列に対する水処理施設への送風機能が整備可能な広さを確保。内部には直近で必要となる第2系列への送風機能のみを整備する。1系への送風機能は既存の水処理電気棟内に設置されている。このほか、管廊として各施設を結ぶ管も整備を行う。
各設備の構造や能力はこれから詰めるところ。事業計画としては26年度の完成を目指しており、詳細な施工スケジュールなどについては、設計完了後に改めて判断するとしている。なお、第3系列以降の整備に関しては、社会情勢の状況を見据えながら検討を進めていく。
既存施設は、最初沈殿池が矩形一方向上流式が2池ありともに幅7・95m×長さ14・8m×有効水深3・2m。反応タンクは標準活性汚泥法で幅7・95m×長さ35m×有効水深3・5m規模のものが2池。最終沈殿池も2池あり、どちらも矩形一方向上流式。規模は幅7・6m×長さ36・6m×水深3・5mとなっている。
整備が進む伊勢崎幹線は、全体1万2630mを整備する計画で21年度末時点で8762mが完成。来年度以降も順次工事を進め、26年度までの完成を目指している。