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建通新聞社
2024/01/18

【大阪】近畿地整と神戸市 神戸三宮駅交通ターミナル整備をBT方式で 

 国土交通省近畿地方整備局と神戸市は、神戸三宮駅に交通ターミナルを整備するため、PFI事業の実施方針を公表した。事業方式はBTおよび公共施設等運営(コンセッション)方式。4月ごろにPFI法に基づく特定事業に選定し募集要項を公表、公募型プロポーザル方式で選定する。参加表明書を5月ごろ、提案書を10月ごろに受け付け、12月ごろに基本協定を締結する予定だ。近畿初、近鉄四日市駅のバスターミナル整備事業(中部地方整備局発注)に続く全国2例目の交通ターミナルPFI事業となる。
 雲井通5丁目地区再開発ビルの地下2〜1階の一部と地上1〜3階に新たな中・長距離バスターミナル(T期)を整備するため、内装の設計・施工、工事監理、維持管理、運営を行う。この他、近接する複合施設の1階などにある既存の三宮バスターミナルの維持管理や運営も併せて行う。
 参加形態は単体またはグループを想定。内装設計と工事監理の担当企業は同局における「土木関係建設コンサルタント業務」および「建築関係建設コンサルタント業務」に係る一般(指名)競争参加資格認定が必要。工事の担当企業は、同局一般(指名)競争参加資格のうち「建築工事」、「電気設備工事」、「暖冷房衛生設備工事」の認定が必要で、経審の客観点数がそれぞれ1100点以上が条件となる。
 特定事業契約の締結は2025年3月ごろ。事業期間は約30年間で設計・施工に約2年4カ月、準備期間に約8カ月を想定している。運営・維持管理期間は28年度から約26年間。
 雲井通5丁目地区再開発ビルの規模は、鉄骨および鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上32階建て塔屋1階付き延べ約9万8900平方b。敷地面積は約8230平方b。建設地は神戸市中央区雲井通5。23年9月に着工した。
 バスターミナルの他、商業施設や宿泊施設などを設ける。27年12月の完成を目指す。
 神戸三宮駅前の空間整備事業では、U期事業として雲井通5丁目地区再開発ビルに隣接する再開発ビル(雲井通6丁目北地区)内に新たなバスターミナルを整備する計画もあり、T期および三宮バスターミナルと一体的に維持管理・運営する予定だ。