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建設経済新聞社
2024/01/18

【京都】ドナルド・マクドナルド・ハウス 京都 鴨川沿いの寺院跡地に建設 延約1200u規模で計画

 京都市上京区の寺院跡地に、病気と向き合う子どもに付き添う家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス 京都」が建設されることが明らかになった。
 真宗大谷派(東本願寺)と京都府が、小児がん拠点病院(全国15ヵ所)である京都府立医科大学附属病院と京都大学医学部附属病院の共同利用施設として、滞在施設の誘致に向け働きかけを行ってきた。
 公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(DMHC。理事長五十嵐隆氏、東京都新宿区西新宿6丁目5−1新宿アイランドタワー39階)において、国内14ヵ所目となる「ドナルド・マクドナルド・ハウス京都(略称・京都ハウス)」の事業化がこのほど承認され、誘致が決定した。2つの病院が核となるハウスの設置は日本で初めて。
 計画建物は3階建、延1200u程度を見込む。ベッドルーム18室、共有スペース(リビング、ダイニング、キッチン、図書室等)を収容する。利用者は府立医大附属病院・京大医学部附属病院等に入院する20歳未満の患者とその家族。
 真宗大谷派が土地を無償で提供。京都府公立大学法人とDMHCが計画建物を建設する。約8億円を見込む建設費について、資金の半分はDMHCが企業・団体・個人からの寄付金等で負担、残り半分は地元を中心に広く寄付を募るべく、今後、地元募金委員会が発足する予定。
 令和8年秋頃のオープンを目指す。
 計画地は京都市上京区御車道通清和院口上る東側梶井町447の一部の敷地5273u(公簿)のうち、敷地北東部の鴨川に面した971・17u。府立医大附属病院・京大医学部附属病院のどちらからも近く、賀茂大橋のたもとに位置することから、鴨川や比叡山、大文字山等、東山の山並みを望む修景。
 当該地は、平成29年に解散した宗教法人了徳寺から、真宗大谷派と京都府の間で協議の上、自然環境の保全に努めつつ公益事業に利用することを条件として、令和元年に真宗大谷派に寄付された。それ以降、条件に沿った活用について協議を重ね、今回の計画に至った。なお残地の活用については検討中。