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建通新聞社(岡山)
2024/01/22

【岡山】倉敷市 公共施設再編整備 24年度に大型事業2件

 倉敷市は、庁舎などの公共施設再編整備を進めている。このうち大型事業となる本庁舎東側に新築する複合施設棟新築と市立短期大学などの児島地区にある6施設の複合化・再編の整備事業者選定に向け、いずれもデザインビルド方式を採用し2024年度に公募・選定する予定。
 本庁舎東側に新築する複合施設棟は、25年度末に閉館する屋内水泳センターを解体した敷地に新築する。合わせて本庁舎東側駐車場、白楽町ごみ焼却処理場などの跡地、歴史民俗資料館敷地、普通河川広瀬川の一部を合わせた約3万5590平方bを対象に、市民交流ゾーンとしてオープンスペースや駐車場・駐輪場などを一体的に整備。歴史民俗資料館は長寿命化改修し市民交流の拠点となるよう活用する。
 基本計画案によると、複合施設棟の規模は延べ床面積約6800平方b。中央図書館を移転して核とし約48万冊の蔵書数を確保。市民活動センター、中央憩の家、倉敷労働会館の貸会議室機能、文化交流会館の国際交流情報コーナー機能を複合化する。概算事業費は約72億円(税込み)を見込む。建設地は西中新田640他。23年度内に成案をまとめる。
 児島地区にある6施設の複合化・再編整備は、児島公園(児島駅前1ノ81)敷地の南側約9800平方bに市立短期大学を移転新築するとともに地域交流スクエア棟を新築し、隣接する既存倉敷ファッションセンターの建物を改修する。児島公園敷地北側約1万0200平方bは多様な世代が集い交流できる場として再整備する。
 市立短期大学棟は、鉄骨造を基本に延べ床面積約5000平方b。講義室や特別教室などを備える大学施設を集約。地域交流スクエア棟は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造を基本に延べ床面積約3500平方b。体育館と約700席を備えるホールを兼ねた施設を整備し、市立短期大学と倉敷勤労者体育センターの体育館機能、児島文化センターホール機能、児島児童館を複合化する。
 改修する倉敷ファッションセンター棟は、機能導入に必要となる改修を行うとともに外壁改修や設備を改修し、倉敷ファッションセンター、市立短期大学の別館、児島憩の家として活用する。施設は1996年2月に建築した鉄筋コンクリート造4階建て延べ3768平方bの規模。概算事業費は約76億円(税込み)を見込む。
 
<水島地区3公共施設複合化は基本構想策定へ>

 また、水島地区の水島公民館・水島児童館・水島図書館の3公共施設を統合した複合施設整備も計画しており、2023年度内に基本構想をまとめる予定。
 整備場所は、水島公民館・水島児童館の敷地面積約6400平方b、水島図書館の敷地面積約4100平方b、水島東栄町第1公園・市営水島東栄町駐車場・水島臨海鉄道栄駅前市有地の敷地面積約9200平方bの3カ所を候補地として挙げている。

提供:建通新聞社