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建通新聞社
2024/01/25

【大阪】国営飛鳥歴史公園高松塚周辺地区 再整備へ 

 国土交通省近畿地方整備局国営飛鳥歴史公園事務所は、国営飛鳥歴史公園高松塚周辺地区の再整備を検討している。2023年12月21日に行われた第3回高松塚周辺地区再整備方針検討委員会で方針案が示された。文化庁で検討されている「高松塚古墳壁画保存管理公開活用施設(仮称)」を設置する他、隣接する国営飛鳥歴史公園館を再整備する計画だ。本年度内に方針を策定する。
 方針案では、公園事務所や管理センター、ボランティア活動スペースを確保する他、園路や老朽化したトイレなどの便益施設、修景施設の再整備と植栽整備を行う。
 また、文化庁が設置を予定している高松塚壁画保存管理公開活用施設(仮称)は、公園の北西地区に整備する。22年3月に公表された基本構想によると、古墳壁画と石室石材の保存・修理・メンテナンスや調査研究などを目的に整備を計画しており、23年度内に施設基本計画を策定、29年度までの供用を目指している。
 高松塚周辺地区の面積は9・1f。地区内には飛鳥歴史公園館や同事務所、高松塚壁画館などが配置されている他、文化庁の仮設壁画修理施設がある。
 同地区は1985年の開園から約40年経過しており、老朽化や利便性、団体客への対応などが課題となっている。再整備により、▽飛鳥地方および国営飛鳥歴史公園の案内機能▽展示などによる飛鳥地方の歴史文化・自然景観などの理解促進機能▽来訪者の集散・休息の拠点機能―といった飛鳥周遊のゲートウェイ機能の向上を図る。