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北陸工業新聞社
2024/01/25

【富山】東城・山形建鐵JVに決定/北陸銀行魚津支店移転新築/県産材利用協定の第1号

 ほくほくフィナンシャルグループの北陸銀行(中澤宏頭取)が魚津市内でかねて計画する「北陸銀行魚津支店移転新築工事」は、東城・山形建鐵JVに施工決定した。現在、準備工事が進められており、11月のオープンに向け今後、本格的に着工していく。
 新たな魚津支店は、S造2階建て延べ1040・80平方メートル(建築面積662・37平方メートル)の規模で計画。現魚津駅前支店(魚津市釈迦堂1−1110)隣りの駐車場と新たに購入した隣地を建設地に充てる。敷地面積が2167平方メートル。
 設計は、NTTファシリティーズ一級建築士事務所(北陸事業部)が担当している。
 今計画は、環境に優しい性能や店舗機能の充実を図ることで、これまで以上に顧客から活用してもらえる店舗運営、付加価値の高い営業活動を展開するのが狙い。
 新店舗には、建物外皮の高断熱化や高効率な省エネ設備導入に加え、太陽光発電設備の創エネにより、全体の消費エネルギーを正味でゼロ以下とする「ZEB」を採用。クリーンエネルギーの普及促進に向け、営業用車両の電気自動車化も予定している。
 また、災害に強い持続可能な店舗とするため、BCP対応として、太陽光発電設備と連系した蓄電池、非常用発電機などの設備も設置する。
 一方、富山県と同行では2023年11月に、「県産材の利用に関する建築物木材利用促進協定」を締結。新魚津支店は、同協定に基づいた第1号の物件となる。
 北陸銀行では、カーボンニュートラルの実現とSDGsに貢献していく構想の下、(1)富山県内で新たに建設する店舗の内装木質化や備品類の整備にあたり、県産材を積極的に利用(2)合法的に伐採されたことが確認された木材を利用(3)県産材を含む木材利用の意義やメリットなどについて、積極的に情報発信する−ことにより、構想達成に向けた取組を推進することにしている。
 なお、既存の魚津駅前支店の建物は、新支店完成後に解体して駐車場とし、築60年が経過する現魚津支店の活用方法は未定。魚津駅前支店は店舗内店舗方式で、新魚津支店内に移転する。

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