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建設経済新聞社
2024/01/29

【京都】祇園新橋歴史的建造物を今秋改修 サンローランの文化発信拠点に

 公益財団法人京都市景観・まちづくりセンターは26日、祇園新橋歴史的建造物の利活用事業者として、潟Pリングジャパン イヴ・サンローラン ディビジョンに決定したと発表。フランスのファッションブランド「サンローラン」の情報発信拠点として改修し活用されることが明らかになった。
 祇園新橋歴史的建造物を巡っては、平成25年度に京都市が寄付を受納。平成27年度に耐震改修及び屋根修理工事が施された。平成27年4月から令和4年6月まで前の利活用事業者が利活用していた。
 その後、景観・まちづくりセンターは、令和4年10月に京都市とのマスターリース契約を締結。サブリース事業を立ち上げ、同年11月から利活用事業者の公募を開始し、潟Pリングジャパンと定期建物賃貸借契約を締結した。
 サンローラン(創業当時の名称はイヴ・サンローラン)は、フランスを代表するファッションブランドの一つ。サンローランからの提案によると「通常のサンローランの商品を展開する店舗としてではなく、文化発信のスポットとして活用」「サンローランのクリエイティビティとアイデンティティ及びその強いコードを、京都の文化と融合しながら国内外に紹介・発信していくカルチャー・デスティネーションの創造を目指す」としている。
 また同社は、祇園新橋の街並みや、建築物の本来の美しさを保ちながらも、新しい価値を融合させた空間演出を施し、日本だけでなく、世界各国から京都、文化、サンローランを愛する人々が集うコミュニティの形成を目指す。
 対象の祇園新橋歴史的建造物(京都市東山区末吉町77−6、103−2。土地面積171・20u)は、W造2階建、延225・45u(1階115・37u、2階110・08u)。明治初期の建築とされる。
 今後のスケジュールによると、令和6年夏頃まで改修工事等の企画、設計を行い、6年秋頃に改修工事に着手、7年春のグランドオープンを予定。