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新建新聞社
2024/01/29

【長野】松本市 「市立病院」の概算工事費101億8930万

基本計画時点より33億7400万を増額
24年度に実施設計、25年度の着工予定
 松本市は、移転新築する「市立病院」の基本設計が完了したことから、設計概要と概算事業費を、1月25日の市議会市立病院建設特別委員会に示した。概算事業費は総額124億7300万円を試算。そのうち工事費は101億8930万円を見込み、基本計画時点より約33億7400万円の増額とした。
 設計費などの委託費や人件費を含めると、建設工事に係る費用は計111億円。基本計画時点より37億5900万円の増額となっている。【下記添付の表参照】
 増額の要因には、労務単価や資材価格の高騰、建築単価の上昇、22年度に建設支援業務委託を発注したこと―などを挙げた。
 基本計画から追加したものは、ガスコージェネレーション、地中熱、チップボイラーおよび改正後の新エネルギー消費性能基準への適合に伴う設備。一方、削減・見送ったものは、免震構造、立体駐車場へのエレベーター設置、手術室(面積縮小と1室減)、立体駐車場2階から病院への渡り廊下―など。事業費が大幅増となるため、費用抑制案を検証し採用した。
 今後は、2024年度から実施設計に着手。社会情勢などにより事業費が変動する可能性を考慮し、コスト削減が可能なものについては検討していく。建設工事は25年度に着手する予定で、開院は27年度中を目指す。
 事業費の財源は、病院事業債が118億6700万円で、自己財源が6億0600万円とした。
 基本設計完了段階での施設規模は、耐震構造のS造5階建て、延べ1万5298.51u(建築面積3999.63u)。新病院の移転場所は、波田中央運動広場(約1万1500u)。
 工事場所=松本市波田4417番178
 設計担当=横河建築設計事務所・カミムラ建築研究室JV

提供:新建新聞社