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建設経済新聞社
2024/01/30

【京都】舞鶴泉源寺地区でほ場整備 大区画化で生産性向上図る 総事業費は4億4900万円

 京都府は、舞鶴市泉源寺地区において、府営ほ場整備を計画。区画形状の大区画化を図り、担い手の集積を進め、農業生産性の向上を図る。
 泉源寺地区は、二級河川志楽川及び堀川の下流に展開する整備済農地。地下水位が高く、河川高も高いことから湿田状態となっており、トラクター等の作業機械の進入が困難なほ場は休耕地となっている。また農業従事者の高齢化や減少、農業水利施設の老朽化が進んでいる。
 今回、農地の区画整理を行う農地中間管理機構関連農地整備事業として事業化。同機構を活用し農地の集積を進め、担い手である農地所有適格法人に集積・集約化を図るとともに、地域に適した付加価値のある高収益作物営農を推進するとともに、農地の有効利用や水管理の省力化などによって農業経営の安定を図り、自立した農業経営を展開する。
 現況の地積は田16・2f、畑0・0f、道水路敷0・7fの計16・9f。
 志楽川、堀川及び泉源寺池の3ヵ所から取水している。ほ場は大半が整備されているが小区画。場内開水路はライニング水路で農地を治水・利水しているが、狭小でかなり老朽化が進んでいる。
 道路状況は、地区の南部を走る国道27号とそれとほぼ直角に交差する地区東部を南北に縦走する市道(W7・0m)、地区中央を南北に縦走する市道(W4・0m)を地区の幹線的なライフライン道路としているが、地区内のほ場整備済農道は狭小で、大型農業機械を導入することができないため、農作業効率が悪い。
 農地中間管理機構関連農地整備事業による事業別面積は区画整理16・9f(水田14・2f、普通畑0・1f、道水路2・5f、非農用地0・1f)、客土工6・5f。
 水稲を中心に、あずき、万願寺甘とうを栽培する計画。
 主要工事計画によると、用水路(開水路)は、▽第1号支線用水路183・0m(UF−450)▽第2号支線用水路244・7m(UF−450)▽第3号支線用水路168・6m(UF−400)▽第4号支線用水路348・3m(UF−500)▽第5号支線用水路280・5m(UF−450)▽第6号支線用水路118・5m(UF−450)で合計延長1343・7m。
 排水路は、▽支線排水路2429m(鉄筋コンクリートベンチフリューム、BF250〜500)。
 道路は、支線道路が▽第1号支線道路W4・0m×L170・3m(砂利舗装、市道に取付)▽第2号支線道路W4・0m×L236・9m(砂利舗装、市道に取付)▽第3号支線道路W4・0m×L273・6m(砂利舗装、市道に取付)の計680・8m、管理道路が▽第1号管理道路W3・0m×L168・8m(砂利舗装、市道に取付)▽第2号管理道路W3・0m×L62・6m(砂利舗装、農道に取付)▽第3号管理道路W3・0m×L110・0m(砂利舗装、河川堤防に取付)▽第4号管理道路W3・0m×L22・2m(砂利舗装、河川堤防に取付)▽第5号管理道路W3・0m×L128・6m(砂利舗装、市道に取付)▽第6号管理道路W3・0m×L130・1m(砂利舗装、河川堤防に取付)▽第7号管理道路W3・0m×L130・9m(砂利舗装、農道に取付)▽第8号管理道路W3・0m×L379・5m(砂利舗装、国道に取付)▽第9号管理道路W3・0m×L14・7m(砂利舗装、農道に取付)▽第10号管理道路W3・0m×L165・2m(砂利舗装、国道に取付)の計1312・6mで、道路の合計延長は1993・4m。
 区画整理の区画形状は、水田が▽100m×30m(0・30f)が3・4f▽100m×50m(0・50f)が9・8f▽100m×20m(0・20f)が1・0f、畑が▽25m×20m(0・05f)が0・1f。表土扱いは(扱い深15p)土量2万1450m3。
 末端排水路等として河川放流工、地区外水路は既設利用。
 客土は客入土量1万9170m3。
 環境との調和への配慮として、表土扱いによって維持再生を図るほか、周辺の同一環境への移植を行う。
 令和5年度に新規事業化、6年度に工事着手し、8年度の工事完了を経て、10年度の換地処分完了を目指す。
 事業費は4億4900万円を見込む。内訳は、整地工7600万円、道路工1500万円、用水路工6200万円、排水路工6400万円、客土8600万円のほか、測量試験費6800万円、用地買収・補償費2600万円、換地・確定測量費3100万円など。
 総費用総便益費(B/C)は1・55と算出した。
 令和5年度は3879万9000円の事業費を計上。実施設計、境界測量、換地計画原案作成を行う。