トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2024/01/31

【滋賀】県湖東土木 犬上川支流の砂防堰堤新設など

 県湖東土木事務所は、土砂災害警戒区域における災害防止の目的で多賀町富之尾・藤瀬の「犬上川支流」で新設を計画する砂防堰堤1基および流木対策工は、22年度完了した予備設計に続き23年度委託した詳細設計を繰り越しで24年度4月中にも完了させる見通しで、同年度後半にも測量業務を発注・完了したい考え。25年度取り組む予定の用地取得が順調にいけば、現時点では26年度は先行する工事用道路の工事を発注・施工し、27年度に砂防堰堤本体工事、28年度に流木対策工をそれぞれ発注・施工し29年度の完了を目指す。
 23年度新洲(栗東市)に委託した(23年7月18日開札)犬上川支流補助通常砂防設計業務では、多賀町富之尾地先において計画する砂防堰堤1基の詳細設計と、延長357bの工事用道路についての詳細設計を委託期間は4月30日までで進めている。
 21年度委託し繰越しで22年度完了した予備設計は応用地質京滋営業所(大津市)が担当し、多賀町富之尾から藤瀬にまたがる犬上川支流に計画する砂防堰堤1基について、一般的な幅10数b、高さ約4〜5bから最適案を選定し堰堤の規模、型式、形状、位置、構造を決定。仕様は透過型を採用した。また流木対策施設の規模や仕様、別途設置する管理用道路(常設)についても決定。
 犬上川支流の下流は土砂災害警戒区域に指定され、町立大滝たきのみやこども園や滝の宮スポーツ公園、同公園の体育館などがあり、区域周辺の公共施設や人家などを対象とする予防災害の観点から、これまで砂防関連施設が未設置だった同支流に砂防堰堤等の新設を計画。また必ず車両通行のための工事用道路を開削しなければならない現地状況であるため、工事用道路を26年度に先行整備し、本体完了後は管理用道路とする考え。補助金内示等が順調にいけば27年度に堰堤本体工事、28年度に流木対策工事を発注し29年度の全体完了を見据えている。

提供:滋賀産業新聞