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建設新聞社
2024/02/01

【東北・山形】鶴岡市が下水道コンポスト化施設整備の受注候補者特定

 鶴岡市は、DB方式で実施する公共下水道汚泥資源化(コンポスト化)事業施設整備業務について、プラント企業と建設工事業者を含むJVを対象とした公募型プロポーザルの手続きを終了し、水ingエンジニアリング・石庄建設(鶴岡市)・山田工務店(同)・アベ電工(同)JVを受注候補者として特定した。契約上限額は32億5749万円。
 受注候補者の評価点は200点満点中137点。次点者は西原環境・佐藤工務(鶴岡市)JVで評価点は同106・74点だった。
 鶴岡市では脱水汚泥を処理する市コンポストセンターの更新を計画しており、本業務で老朽化した鶴岡市宝田3の12の43地内の現施設(面積5950平方b、汚泥処理10d/稼働日、製造量3・24d/稼働日)を、同市宝田3の21の1地内の鶴岡浄化センター敷地内に移して更新整備することとなった。浄化センターでは他処理場からも汚泥受け入れ・集約処理を行っており、将来的に未集約処理場や新規稼働下水処理場の汚泥・し尿についても集約処理を想定している。
 業務ではコンポスト化施設に関する▽基本・詳細設計▽機械・電気設備を含んだ建築・土木工事一式▽肥料登録▽保守点検・修繕・メンテナンス―などを委託JVが行う。新施設でのコンポスト製品はもみ殻を使用したもので、現行販売製品と同等の性状を要求。製造量は1620d/年(稼働日あたり6・6d/日以上)とし、稼働日数の調整により10l以上の増産に対応できるものとする。
 今月中に契約交渉を予定しており、2027年3月31日までを設計・建設に係る業務の履行期間とする。メンテナンスに係る業務の履行期間については契約時に別途定めるが、5年ごとに更新を行う。審査委員会(委員長=渡部徹山形大学農学部教授)は、受注候補者提案の講評として「コスト縮減が図られており、臭気対策として温室効果ガス削減などの脱炭素対策等環境にも配慮され、維持管理時の変動もメンテナンス容易な構造機器類を計画するなど具体的な提案が行われていた」とした。

 提供:建設新聞社