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建設新聞社(長崎)
2024/02/05

【長崎】松が枝周辺地区を海の国際玄関口に

県と長崎市が整備構想
   一部にPPP/PFI活用想定


 県と長崎市は、松が枝周辺地区整備構想をまとめた。松が枝国際観光船埠頭の2バース化と南山手地区を含む周辺地区の整備を行う内容。短期的に整備可能な土地利用方針と中長期的に官公庁舎等の建替更新との調整を行い整備に関し検討する将来の土地利用イメージに区分した。新ターミナル整備等においては、官民が連携するPPP/PFIの導入を検討している。


 将来像は『海の国際玄関口〜歴史が繋ぐ・人が生み出す・まちが魅せる新ナガサキ〜』。

 整備コンセプトとして▽クルーズ船の受入拠点となる国際ゲートウェイ機能の強化▽国内外の観光客の快適な移動を支える交通結節機能の強化▽来訪者に充実したサービスと特別な空間を提供する観光・交流機能の強化▽地域の安心快適な暮らしを支える都市機能の強化―を列挙した。

 施設のイメージ例として、新国際ターミナル(CIQ(税関・出入国管理・検疫機関)、待合所・売店・カフェ機能、 イベントスペース、観光案内機能などを含む)、利便施設(Wi-Fi スポットや休憩所等)、ターミナル周辺と幹線道路を繋ぐ道路整備などを掲げた。

 港湾事業の岸壁・泊地、ふ頭用地や岸壁に接続する臨港道路の整備は2028年度末に 完成予定。新ターミナルや駐車場、緑地、既存ターミナルの利活用は、官民が連携するPPP/PFI事業の導入を検討しており、26年度以降、PPP/PFI手法による設計、建設の着手を想定。新ターミナルやエントランス・広場は31年度、駐車場や緑地、既存ターミナル利活用整備は32年度の完成を予定している。

 事業隣接地での地権者による土地利用は事業の進捗に合わせて随時調整を図り、官公庁 等の建替え更新は時期を見据えて中長期的に検討を行っていく。

 また、南山手地区は長崎居留地歴まちグランドデザインに基づき、官民が協働して歴史的風致の維持向上を図るさまざまな取り組みを29年度まで行っていくこととしており、長崎市が所管する洋館等については、活用方針を23年度に策定予定。条件が揃った洋館から活用の見直しを行う。

 浪平小学校跡地については、広場等の設計を23年度に行い、24年度以降の完成を予定している。
ksrogo