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建設新聞社
2024/02/06

【東北・岩手】菊池雄星投手が全額出資の複合野球施設が起工

 K.O.H(東京都世田谷区 久野和禎代表)は3日、MLBブルージェイズ所属の菊池雄星投手が全額出資する複合野球施設「King of the Hill」の起工式を岩手県花巻市の現地で行った。
 菊池投手が高校時代を過ごした花巻東高等学校の近接地に建設するこの全天候型施設は11月のオープンを予定する。施工は伊藤組(花巻市)、設計はエー・スリー・デザイン(東京都目黒区)が担当。
 施設は花巻市南新田地内にS造平屋建て、延べ約1400平方bで建設。「Physical」「Social」「Mind」「Cultural」の4つのキーエレメントを元に設計された子どもからお年寄りまで、みんなが集うトレーニング施設となる。
 内部は▽ブルペン▽バッティングエリア▽トレーニングエリア▽ラウンジ▽リカバリー▽ギャラリー▽中庭―で構成。投球の軌道や回転数を計測する機器や動作解析カメラなど最新設備を備える。メジャーリーグを体感できる展示エリアや地域の交流の場となるコミュニティスペースも設ける。
 施設名はマウンドの王様の意味を持つ「King of the Hill」(キング・オブ・ザ・ヒル)。設立した合同会社K.O.Hが運営までを担う。10月完成、11月のオープンを予定する。
 式典には約50人が参加。エー・スリー・デザインの柏木茂洋代表取締役が鎌入れ、久野代表が鍬入れ、伊藤組の伊藤智仁代表取締役が鋤入れを行い、無事の工事を祈願した。
 久野代表は「私は菊池雄星さんと共同代表を務めている。2022年8月に本格的に準備を開始した。名称がついたのが約1年前。私たちとしては、この場を生かして花巻、岩手に大きな価値をもたらすことを目指している」と語った。

 提供:建設新聞社