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西日本建設新聞社
2024/02/07

【熊本】県補正に19億予算化 半導体集積で排水・水道施設整備

 熊本県は、セミコンテクノパーク周辺地域で新たな排水処理施設と工業用水道施設の整備に乗り出す。半導体関連産業の集積が見込まれており、事業所からの排水を適切に処理し、工業用水の活用で地下水保全等を図る狙い。2023年度2月補正予算案に事業費19億3500万円を盛り込む。
 排水処理施設は、工場排水の増加で既存処理施設の能力不足が懸念されることから、県が事業主体となって新たに特定公共下水道を整備するもの。昨年11月には、関係する合志市、菊陽町と基本協定を結んでいる。
 補正予算に事業費10億8000万円を計上しており、処理施設新設に必要となる用地取得や測量・調査、設計費等に充てる。事業化にあたって、4月から「流域下水道事業会計」を「下水道事業会計」に変更し、その中に特定公共下水道事業を設置して取り組む。
 新規工業用水道施設の整備は、日量約2万立方bある有明工業用水道の未利用水を、半導体関連企業の集積が予想される合志市や菊陽町周辺へ供給し、地下水保全と収益確保等に繋げる。浄水施設を新設し、導水は既設の菊池台地用水の施設を一部活用する考え。
 補正計上額は8億5500万円。関係機関との調整後、新設する浄水場の用地取得や地質調査、施設設計と、管路施設の測量設計を進める。

提供:西日本建設新聞社
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