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秋田建設工業新聞社
2024/02/09

【秋田】秋田市新年度当初予算案/一般会計1,439億円、2.1%増

 秋田市の新年度当初予算案が8日に発表された。一般会計は1,439億9,000万円で前年度比2.1%の増となった。新規事業には、卸売市場再整備の測量などに関する事業費、明徳地区コミセンの改修工事費、楢山地区コミセンの整備方針検討経費、クアドームの躯体健全度調査業務委託費、農山村地域活性化センター「さとぴあ」の大規模改修費のほか、ごみ処理の広域化に向け施設整備などを検討する経費を計上。継続事業には、文化会館の解体費などを盛り込んでいる。

 明徳地区コミュニティセンター(手形住吉町2−27)は、平成4年に建設された鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積944.6u。大規模改修工事費は4億983万5,000円の2カ年継続費を提案、当初予算額は1,569万1,000円。構造計算・省エネ法評価業務などを委託・完了後に工事を公告する。

 楢山地区コミュニティセンター(楢山南中町1−9、RC2F一部S1F1,647.84u)は、旧女性学習センター(昭和54年度建設、耐震補強済みの体育館B併設)、体育館A(昭和61年度建設)、増築棟(和室・調理室、平成17年度建設)で構成。築年数や構造が異なる複数の建物で構成しているため、利用者の意見も聴きながら改修や建て替えなどの整備方針を検討する。予算計上額は820万6,000円。

 クアドームザ・ブーン(仁別字マンタラメ213)では、プール室と展望風呂付き大広間の劣化が進行しているため、430万円で躯体の健全度調査を委託する。

 卸売市場の再整備には当初予算案9,009万5,000円、7年度の債務負担行為設定1,447万6,000円を計上。当初予算分では測量や樹木伐採、土壌汚染状況調査を行い、債務負担分は要求水準書や実施方針の作成に必要なアドバイザリー業務委託に充てる。

 旧上新城中学校のさとぴあ(上新城五十丁字小林190−1)では、多目的ホール(旧体育館、平成2年建設S1F838.94u)で4年夏の大雨時から雨漏りが頻発しているため、屋根や外壁の大規模改修を行う。事業費は1億585万7,000円で、アスベスト含有調査、構造検討の作業、工事に充てる。

 ごみ処理の広域化では、3年度に策定された「秋田県ごみ処理広域化・集約化計画」を踏まえ、ごみ処理施設の整備などを協議・検討するため、検討経費430万9,000円を計上。秋田市は潟上市や八郎湖周辺清掃事務組合(男鹿市、五城目町、八郎潟町、井川町、大潟村)との広域化を検討しており、新年度はより具体的な協議に移行する見通し。

 新規事業ではこのほか、外旭川地区まちづくり事業の協議会設立・運営や専門的助言を行うアドバイザリー業務の委託、事業化準備に関するコンサルティングの委託経費として、計968万4,000円を計上。昨年7月の大雨で被災した住宅の応急修理費(2億7,553万8,000円)も計上した。

 秋田南大橋の修繕・耐震補強に向けた修正設計委託費(1,000万円)、雄和の川添・新波・雄和中央保育所の統合に向けた建設予定地の測量調査費428万4,000円なども計上された。

 継続事業では、文化会館(山王7−3−1)の解体工事で8年度までの3カ年継続費10億591万5,000円を提案(当初予算分は4億4,219万5,000円)。周辺家屋の事前調査を行い、工事は議会での契約承認を経て着工する。

 上下水道局では、上水道豊岩幹線の布設工事で8年度までの3カ年継続費5億7,000万円、上水道の基幹施設改良事業(豊岩浄水場沈殿池傾斜板更新、松渕浄水場動力計装盤等更新)に8億3,977万2,000円、豪雨で被災した広面ポンプ場の復旧費9億8,040万5,000円などを計上。

 建設部では、川尻広面線・横町A工区拡幅(L114m)の建物調査、用地交渉、用地買収、建物等補償に21億2,712万6,000円、橋梁修繕事業(牛島西歩道橋ほか8橋)に1億1,410万9,000円などを盛り込んでいる。

提供/秋田建設工業新聞