トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2024/02/09

【神奈川】県 24年度に掘削や護岸 金井第二遊水地 

 神奈川県横浜治水事務所は、金井第二遊水地の整備事業について、2024年度も掘削工や護岸工などの工事を発注する。単年度工事とショート債務での発注を考えており、26年度の暫定供用開始に向けて整備を進める。
 柏尾川にある既設の金井遊水地の西側を拡張し、新たに金井第二遊水地の整備を計画している。第二遊水地の想定面積は約8fで、総貯水容量は約31万立方b。約5bを掘削するとともに約1bの周囲提を構築する。23年度から工事に着手し、現在は掘削の他、ブロック積護岸の築造と地盤改良、連通管の設置などを実施。26年度に暫定供用を開始する予定で、31年度の全体完成を目指す。
 当初は工期を2期に分け、約半分のエリアの整備を先行して実施することを想定していたが、整備用地を一括して買収できたため、工期を一つにまとめた。また、利用者の利便性を考慮して既設の金井川遊水地の西側に沿うプロムナードを残し、プロムナードの下に連通管を設けて既設遊水地と接続させる。第二遊水地の中ほどにボックスカルバートを3本通すことで、第二遊水地でも既存の越流提と排水樋管を利用する。
 今後は第二遊水地の整備と並行して、既存の越流提を拡張し、排水ゲートを増設する方針だ。金井川遊水地の越流提は、延長90b、高さ4・4b。排水ゲートは2門あり、幅と高さは1・2b。この他、排水施設を操作するための機械室をリニューアルすることも検討している。リニューアルに当たり、展示室などを新たに設けることは考えていない。
 既存の金井遊水地は面積4・2f、総貯留容量18万2000立方b。境川水系柏尾川では時間雨量60_への対応に向けて、元県立豊田高校の校舎跡地にも遊水地を築造することを計画している。これらの遊水地を合わせても60_対応に必要な貯水容量は不足するため、県では遊水地などの用地の検討などを引き続き行うこととしている。
 建設地は横浜市栄区金井町地先。

提供:建通新聞社