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建設経済新聞社
2024/02/13

【京都】丹後郷土資料館リニューアル 令和6年度から収蔵庫建設工事に着手 設計経て本館改修と新館建設の工事も

 京都府教育委員会は、宮津市国分の丹後郷土資料館のリニューアルについて、令和6年度から先行して収蔵庫建設工事に着手し、現資料館(本館)改修・新館建設についても実施設計を経て、同年度中に工事着手する予定。
 府と府教委は、丹後郷土資料館について、丹後の歴史・文化の探訪と観光の拠点として地域の人々と文化をつなぎ、交流と創造を育む「ハブ・ミュージアム」、丹後の歴史・文化を核に丹後地域の魅力を世界に発信し、地域経済の活性化を促す新しいミュージアムを目指す。
 リニューアルのコンセプトは「地域に受け継がれた『丹後の歴史』と『未来』との融合」。
 施設整備のポイントは、@本館は存置し、リノベーション(本館(改修)・地下1階地上2階建、延1377u)A新たな機能を備えた新館を新設(▽天橋立を真正面から眺める本館正面に新館を新設▽外観は「丹後の未来が天橋立に向かって広がっていくさま」をイメージ▽国宝・重要文化財も随時公開可能な「公開承認施設」に対応(新館・地下1階地上3階建、延約1900u))B天橋立を望む「コミュニティラウンジ&ホール」と「カフェテリア」(▽天橋立の絶景を望む新館2階・3階に設置▽天橋立を「生きたコレクション」として位置付け、キラーコンテンツ化)C「ミュージアム」を実現する展示室等([特別展示室]▽国宝・重要文化財を中心に、考古資料から、工芸、絵画、彫刻、アートなど多様な作品の展示に対応、[多目的室]▽体験学習やワークショップに対応)。
 令和6年度当初予算案に丹後郷土資料館整備推進費1億4900万円を計上するとともに、1億3000万円を限度額とする債務負担を設定した。
 令和6年度から本館改修・新館建設の実施設計を進めるとともに、収蔵庫建設に着手する。また実施設計を経て、6年度中に本館改修・新館建設に着手する予定。収蔵庫建設は7年度まで、本館改修・新館建設は8年度までに完成させ、8年度中のリニューアルオープンを目指す。
 京都府立丹後郷土資料館再整備基本・実施設計等業務は、公募型プロポーザルで石本建築事務所大阪オフィス(大阪市中央区)を選定。令和4年12月に1億0450万円で契約した。
 与謝野町男山に建設する外部収蔵施設等の設計は、令和4年12月開札でBOFアーキテクツ(京都市下京区)が担当。
 丹後郷土資料館(宮津市国分小字天王山611−1)は、丹後地域の歴史や考古、民俗分野における調査研究と収集保存、展示普及を行う施設として、「ふるさとの文化史跡を守り、新しい文化を創造する拠点整備」を求めるという地元の強い誘致と協力により、史跡丹後国分寺跡(宮津市国分)に昭和45年10月設置した施設。