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建設新聞社
2024/02/14

【東北・岩手】国道107号白石峠地区のトンネル設計

 岩手県沿岸広域振興局大船渡審査指導監は、地域連携道路整備(ネットワーク形成型)として計画する、国道107号白石峠地区のトンネル詳細設計業務を13日付で公告した。申請書の提出は今月28日正午まで、開札は3月12日10時に行う。入札方式は簡易総合評価落札方式(簡易2型)となる。
 参加資格は、土木関係建設コンサルタント業務に登録されトンネルを申請業務としている者で、岩手県内に本店または営業所を有することなど。
 国道107号は大船渡市を起点とし、秋田県由利本荘市に至る主要幹線道路。重要港湾の大船渡港と盛岡市、産業集積が進む県南地区を結ぶ物流路線であり、平常時、災害時を問わない安定的な輸送の確保が求められる路線となる。
 現道の白石峠地区は、大船渡側では横断勾配8・4lの急勾配が約700b続くほか、曲線半径100bの急カーブが存在。また、区間内の白石トンネル(約807b)の車道幅員も5・5bと狭く、40フィートコンテナの通行時にはすれ違いが困難な状況にある。そこで、県国土強靱化地域計画に掲げる「災害に強く信頼性の高い幹線道路ネットワーク」の構築を図るため、約2・3`bで計画するトンネルとその前後区間の改良も含め約2・7`bを対象に地域連携道路整備を進めている。
 事業導入に当たっては、トンネル新設案と現道改良案を比較検討。現道改良案は急勾配区間の横断勾配を基準値に収めることが困難な上、整備そのものが急カーブの部分的解消に留まり抜本的な解決には至らないためトンネル新設案を選定した。
 今回の業務は、大船渡市日頃市町から住田町世田米地内に計画するこのトンネルの設計を行うもので、内容は▽設計計画▽現地踏査▽設計条件の確認▽本体工設計▽坑門工設計(面壁型、基本構造物)▽坑門工設計(面壁型、類似構造物)▽防水工設計▽排水工設計▽舗装工設計▽非常用施設設計▽施工計画・仮設備計画▽換気検討▽照査―となる。委託期間は300日間。
 同事業には22年度に着手。これまで地質調査(担当=復建技術コンサルタント)、環境調査(同=福山コンサルタント)、道路測量(同=タックエンジニアリング)を行っている。現時点の事業完了は31年度を予定する。

 提供:建設新聞社