トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

福島建設工業新聞社
2024/02/16

【福島】実証ほ場工事発注へ/福島県農業短大施設統合整備

 福島県農林水産部は、今年度2月補正予算案に農業短期大学校施設統合整備事業費21億8729万1000円を計上した。2024年度当初予算案で措置した6億9727万4000円と合わせて、24年度事業費28億8456万5000円を確保。研修棟や学生寮等の整備を促進するとともに、スマート農業トレーニングフィールドと食堂大規模改修の工事を発注する。
 同事業は、農業の担い手育成と安定的な確保に向けた環境整備として、老朽化した学生寮と旧研修関連施設等を統合集約化。仮称・ふくしま農業人材育成センターとして学生と中・長期研修生が滞在し利用する生活機能と、全国に先駆けたスマート農業の実践技術を習得できる研修機能を備えた施設群を整備する。矢吹町一本木地内。
 クリエイティブホール棟(研修棟)や一般宿泊棟、学生寮など木造施設8棟の整備を先行しており、昨年11月に着工。建築は藤田建設工業、電気設備を高柳電設工業、機械設備を山田設備工業が担当している。設計は辺見設計・シーラカンスアンドアソシエイツ共同企業体。23年度当初予算で今年度分工事費とともに約23億円を限度額とする債務負担行為(期間24年度)を設定している。25年1月末の完成予定。
 スマート農業トレーニングフィールドは、ドローンやオートトラクターなどスマート農業機器の操作・運転技術等を研修する実証ほ場(約5000u)で、旧研修施設等跡地に整備する。ドローンの飛行許可が不要となるようフィールドに囲いを設ける。
 学校敷地内の食堂は、既存施設(RC造平屋約449u)を改修し、S造平屋約84uを増築する。土田建築設計事務所が今年度内納期で実施設計等を進めている。