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建通新聞社四国
2024/02/16

【徳島】徳島県当初予算案 投資的経費約886億 

 徳島県は、後藤田県政として初めての当初予算編成となる2024年度当初予算案をまとめた。一般会計の総額は5001億8900万円で、23年度の通年予算5157億6100万円との比較では3・0%減。ただしコロナ関係予算を除いた4956億7285万円との比較ではプラス0・9%となる。24年度当初予算に占める投資的経費は885億7173万円で、23年度通年予算の837億2598万円から5・8%増加している。
 投資的経費の内訳は、補助事業が456億9957万円で23年度通年予算から0・7%減少、単独事業は237億1511万円で21・0%増、災害復旧事業は116億4920万円で9・9%増、直轄事業は75億0785万円でほぼ同額。公共事業費は一般公共(補助)、県単公共、国直轄、災害復旧、県単維持補修を合わせて691億4919万円で、23年度当初予算との比較では1・6%増になる。今回、2月補正で県単維持費16億円を追加する予定のため、合計すると公共事業費に約707億円を確保することになる。
 主な予算を見ると、県立学校施設機能強化事業として、体育館の環境整備に8億9823万円、学校トイレの環境改善に5億3987万円を計上し、別途25年度までの債務負担行為限度額として26億9248万円を設定する。県立中央病院の本館棟機能強化事業には9億1185万円を盛り込む他、県立三好病院の新外来棟基本計画策定事業費に2000万円を計上する。阿波吉野川警察署整備事業では、基本構想策定支援や各種調査などに2448万円を計上し、徳島バッテリーバレイ構想推進に、初めて調査費や会議費など750万円を充てる。港湾の機能強化では、新規に徳島小松島港赤石地区整備事業に4億7100万円を盛り込み、24〜26年度継続費として21億6000万円を設定する。大鳴門橋自転車道設置に伴うクレーン装置の仮設備やアプローチ橋拡幅には5億円を計上する。
 県土整備部の主な予算は、緊急輸送道路整備事業に60億3085万円、道路改築事業14億6822万円、総合流域防災事業15億6880万円、道路施設「予防保全型」維持管理事業25億3164万円など。農林水産部の主な予算は、農林水産業を支える基盤整備(公共)に62億7036万円、災害に強い農山漁村の実現(公共)に48億8997万円などがある。
 県はこれらの予算案を2月15日に開会する県議会定例会に上程する。

提供:建通新聞社