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北海道建設新聞社
2024/02/16

【北海道】道が半導体複合拠点実現へコーディネーターを配置

 道経済部は、半導体の複合拠点実現へ新たに民間人材を活用しコーディネーターを道内に配置する。地域の産学官ネットワークを構築するため、半導体関連産業への参入意向の把握や共同研究のマッチングなどを担う。数人体制で道内をカバーし、効果の波及を狙う。2024年度は1億93万4000円を当初予算案に計上し、コーディネーター配置のほか、小中学生向けの体験教室などを実施し、関連産業集積や理解促進、人材育成・確保につなげる考えだ。
 ラピダス(本社・東京)の次世代半導体製造拠点を中心に、半導体製造や研究、人材育成が一体となった複合拠点形成を目指している。24年度は、関連産業集積に6636万9000円、理解促進などに1974万6000円、人材育成・確保に1481万9000円を当初予算案で措置した。
 関連産業集積の一環でコーディネーターを配置する。半導体業界に携わったことのある経験者を充てる考え。地域の企業に半導体関連産業への参入意向を聞き取ったり、半導体関連産業と参入意向のある企業を結び付けたりする。共同研究は教育機関と企業の取り組みを見込む。
 関連産業集積ではこのほか、台湾で開かれる展示会に出展する。台湾積体電路製造(TSMC)が本社や工場を置く現地で、関連企業の誘致実現を目指す。
 人材育成・確保として、小中学校14校で体験教室、高校25校で出前講座を開く。小中学校は24年度が初めての試みで若年層のうちから半導体を知ってもらうため対象を広げる。高校は継続だが、23年度の6校から大幅に実施校を増やした。
 道民の理解を深めるために実施したセミナーも、23年度の6地域から24年度は14地域、全振興局管内で開催するなど、積極的な情報発信に取り組む。