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建通新聞社
2024/02/20

【大阪】大阪城東部まちづくり 24年度に事業者公募 

 大阪府と大阪市は2月13日、第6回大阪城東部地区まちづくり検討会を開き、1・5期開発の方針案をまとめた。開発事業者を2024年度に公募する。Osaka Metroが計画する新駅については、23年度内に都市計画手続きに着手する。
 大阪公立大学森之宮キャンパスの一部に位置するA地区(約4200平方b)の1・5期キャンパスでは、民間活力の導入により、北西側に設置する新駅や周辺開発と歩調を合わせた整備を目指す。民間提案による施設の配置も想定しており、都市シンクタンク機能の充実や技術インキュベーション機能の充実を図る。25〜27年度にかけて都市計画手続きや設計、工事を行う。
 Osaka Metroが整備を進めるB地区(約2万平方b)では、1万人以上の収容を想定したアリーナ・ホールなどを整備する。コンサートやスポーツの他、地域や大学による活用も検討している。
 また、B地区の北西側には新駅の上部を活用した駅ビルを整備する。24年度にかけて事業計画を策定する予定で、駅ビルの屋上には、空飛ぶクルマの離発着場も整備する。
 新駅の東側に位置する元森之宮ごみ焼却工場跡地のC地区(約1万2200平方b)には、駅前空間を整備。次世代モビリティポートなどを導入した交通の結節点となる「交通空間機能」や、交流機能・サービス機能・防災機能などの「環境空間機能」を備えた広場にする。新駅と一体的に駅前空間を整備するため、現在大阪市の用地となっている同地区を、Osaka Metroへ売却する。
 第二寝屋川に面する1・5期開発の北側では、水辺動線の整備手法を検討する他、中浜下水処理場の更新時に上部利用などの立体的な土地の高度利用を図る。
 その他、A〜C地区と水辺の歩行者空間、大阪城公園駅をつなぐ、利便性や快適性などに優れた歩行者デッキを整備する。
 検討会の中で大阪府の吉村洋文知事は、「これまでは、新大阪やなんばといった南北軸が重要なまちづくりの方向性だったが、今後は東西軸がより重要と考えている。東の拠点となる大阪城東部地区は、非常に高いポテンシャルがある」と述べた。