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建通新聞社(岡山)
2024/02/26

【岡山】岡山市 新アリーナ対応 6月補正時には対応を決めたい

 岡山市の2月定例市議会が開会し、大森雅夫市長は、議案の提案説明の中で、新アリーナ建設について、改めて「経済界とプロスポーツチームから慢性的な会場不足を克服し、トップリーグの新基準を満たすためには、新アリーナが必要という要望を受け、整備候補地の所有者として基本計画を策定している。岡山のプロスポーツチームは、県単位で活動していること、新アリーナ整備による経済波及効果は市内外に及ぶことから、新アリーナ整備の検討は県も一緒に実施すべきと考えている。2月7日には経済界とプロスポーツチームから整備を求める8万5000人を超える署名についての中間報告があり、その思いを重く受け止めているが、県からの明確な回答がないことから、新年度当初予算への関係予算の計上は、見送ることとした」と話し、引き続き、関係者と協議を重ねた上で、6月補正予算時には市の対応を決めていく考えを示した。
 新アリーナは、岡山市北区野田4ノ17ノ101他の北長瀬みずほ住座跡地約1・6fへ整備する。トップチームのホームゲームの利用の他、各種イベントや展示会、コンベンション、コンサート利用などに対応が可能な施設とする。北長瀬未来ふれあい総合公園から新アリーナまでは、ペデストリアンデッキを利用したアプローチとすることで、総合公園とアリーナのにぎわい連携、歩行者の安全確保、近隣地区への侵入防止、災害時の総合公園との連携などに活用する。概算事業費は建設コストの高騰による上昇分の見直しなどにより基礎調査時の80億円から約145億円に増加、今後も資材価格や労務単価の変動による建設費高騰の動向を見て適宜見直しが必要とした。
 案によると、メインアリーナは約2600平方bでバレーボールコート3面、バスケットボールコート2面、サブアリーナは約1000平方bでバスケットボール1面、バレーボール2面、更衣室4室などを配置する。客席は5000席以上を確保し、延べ床面積は約1万3300平方b。
 事業費の内訳は調査・設計・工事管理費が約5億円、建設工事費が113億円、備品調達費が約11億円、道路改修の調査・設計・工事費約1億円、デッキ整備の調査・設計・工事費約15億円。
 事業スキームは、市が資金を調達して設計・建設(DB)で一括発注し、維持管理・運営(O)は別途民間事業者に委託するDB+O(先行)方式、市が資金を調達して設計・建設(DB)、維持管理・運営(O)を別契約により包括的に民間事業者が行うDBO方式、民間資金を活用し施設整備、維持管理・運営を一括で複数年度契約として発注するPFI(BTO)方式が民間事業者の創意工夫やノウハウの活用が見込めるとしている。経済界からの提言ではDB+O(先行)方式を想定している。

提供:建通新聞社