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建通新聞社(神奈川)
2024/02/21

【神奈川】横浜市 磯子検認所移設へ基本構想

 横浜市資源循環局は、旧磯子工場内にある磯子検認所の移設の検討に着手する。2024年度に基本構想業務を委託。現在の処理量に合った施設規模や移設候補地を取りまとめる。24年度当初予算案に基本構想の事業費として、約2500万円を計上した。
 基本構想では、▽将来のし尿回収量の推測▽移設後の設備の機種や規模▽建物の規模▽移設候補地▽発注方式―などを検討し、取りまとめる。
 磯子検認所は、市内の下水道が未整備の地区から収集した、し尿を前処理し、隣接する南部水再生センターに圧送する施設。1991年から稼働している。
 し尿を受け入れる水槽や、大きなごみを取り除くスクリーン、小さな固形物と汚水を分離する脱水機、水再生センターに汚水を送る圧送ポンプなどの設備がある。
 91年度に約21万`gだった処理量は、2022年度末には3万2800`gとおよそ7分の1に減少した。移設に合わせて、施設と設備の規模をダウンサイジングする。
 移設候補地は数カ所あるという。輸送効率などを比較検討し、最適な土地を絞り込む。
 順調に行けば、25年度以降に設計に着手する見通し。
 所在地は磯子区新磯子町38。
 
〜旧磯子工場敷地は民活を検討〜
 
 磯子検認所がある旧磯子工場は、検認所の移設を見据えて、民間事業者による利活用を検討している。
 23年度にサウンディング調査を実施。再生可能エネルギー施設やごみ処理施設、発電施設として活用する提案があった。

提供:建通新聞社