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建設経済新聞社
2024/02/26

【京都】三条団地再生の更新棟2期計画 RC造5階建、延約6200u規模

 京都市は、東山区の三条市営住宅と左京区の岡崎市営住宅について、団地再生計画(住棟住替え方針)に基づき、更新棟(1期)の工事を進める一方、(2期)の設計及び既存住棟等の解体設計に着手する。
 三条及び岡崎市営住宅は、三条に集約し、更新棟として3期で5棟(1期1棟、2期2棟、3期2棟)を建設する計画。
 三条の花見小路通東側の住棟等は除却。岡崎の入居者は三条に建設する更新棟へ住替えとなり、移転後に岡崎の住棟は全て除却する。
 1期のS1棟(仮称)の建築工事は藤井組(京都市伏見区)と令和5年8月24日に仮契約。同年9月市会に工事請負契約案(請負金額5億7728万円)を提出し、10月30日に可決した。
 工事概要は@住宅新築工事、RC造5階建・1棟(32戸)、延1643uA駐輪場新築工事、アルミニウム合金造平屋建・3棟、延32u。竣工期限は着工命令日から17ヵ月以内。
 S1棟の建設地は、第2(平面)駐車場跡地(東山区長光寺635−1他)の敷地921・21u。
 設計は三宅建築事務所(京都市左京区)。
 2期の新S2号棟及び新S3号棟(仮称)は、RC造5階建、延約6200uで計画している。
 既存住棟4号棟・5号棟及び高齢者ふれあいサロン等を解体し、跡地に2期の住棟を建設する。
 2期の住棟の新築設計と、既存3号棟(RC造地下1階地上5階建)・4号棟・5号棟(RC造5階建)及び東山いきいき市民活動センターサロン(RC造平屋建)(4棟合計面積延約8400u)の解体設計について、2月21日に一般競争入札で公告しており、3月18日に開札し、担当業者を決める。履行期間は令和7年12月26日まで。
 団地再生計画(住棟住替え方針)によると、2期は令和8〜9年度に建設予定。
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 市は、住棟の集約・建替えや機能改善を総合的に実施する団地再生事業を進める6団地について、省エネルギー性能の大幅な向上を図るZEH(ゼッチ。ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化を進める。
 令和5年2月市会の代表質疑で坂越健一副市長が答弁し、「ゼッチ化の促進に向けて国の交付金が新たに拡充されたことを踏まえ、これを最大限に活用し、従来よりも外壁や窓等の断熱性能を大幅に引き上げる。これにより、現行の省エネ基準と比較してエネルギー消費量を20%以上削減し、住棟全体として最高水準の省エネ性能を確保するZEH−マンションオリエンテッドを達成する」と方針を述べた。