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北陸工業新聞社
2024/02/28

【富山】県生コン工組/32工場に合格証を交付/今年度の品質管理監査で

 富山県生コンクリート工業組合は26日、富山市の富山問屋センター富山流通会館で、2023年度「経営者技術講演会および品質管理監査合格証交付式」を開いた。交付式では、品質管理監査で「適合」の判定を受けた32工場の代表者に合格証が手渡された。
 各生コン工場の経営者と品質管理責任者、富山県生コンクリート品質管理監査会議の委員ら65人が出席。濱田一夫理事長が開会あいさつを述べた後、監査会議議長の伊藤始富山県立大学工学部教授が、「セメント系材料へのCO2吸収によるカーボンニュートラルへの寄与」を演題に講演。生コン業界にタイムリーな話題とあって、出席者は熱心に聞き入った。
 一方、合格証交付式ではまず、永年優良監査員表彰で、受賞者の毛利幸一氏に伊藤議長から表彰状が授与。2011年から12年間、監査員を務めた功績をたたえた。
 続いて、監査統括責任者の橋本儀明氏が、品質管理監査事業の監査概要を説明。「不適合の工場はなく、昨年度に比べ減点0が3工場減り26工場だったが、全工場の合計減点数は7点減少し6点となった。減点はいずれも圧縮強度試験で強度の出過ぎによるもの」と報告し、「引き続き監査制度を活用し、品質管理と安定供給にさらなる努力を重ね、安心して使用していただける生コンを提供していかなければならない」と話した。
 32工場を代表し、酒井建設の酒井健吉社長に伊藤議長から合格証を授与。監査会議の花岡大伸副議長が「防災、災害の復旧・復興に向け、土木建設業や生コンはなくてはならないもの。今ある技術を伝承することも重要。皆様の日ごろの努力を後世に引き継ぐため、品質管理監査を継続的に続けていくことが、後世のより良いインフラ整備につながる」と閉会のあいさつを述べた。

hokuriku