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北陸工業新聞社
2024/03/01

【石川】きょう北陸支店開設/日本建築検査協会業務拡大へ/金沢市西念/島木支店長が抱負

 指定確認検査機関および、指定構造計算適合性判定機関の日本建築検査協会(JCIA/東京都中央区日本橋、山崎哲代表取締役)は1日、昨年5月に金沢市西念に開設した北陸出張所を北陸支店に変更し、業務を拡大させるとともに、迅速なサービスを提供していく構えだ。
 北陸支店長に就任した島木直人氏に同支店の役割や抱負、今後、一段と多様化する建築業界へのニーズなどを聞いた。
 ―北陸出張所の開設から9カ月で支店昇格となった。支店の役割や使命は。
 「北陸出張所の開設以来、徐々に当社の認知度が高まり、建築確認審査も石川だけでなく、富山、福井からも増えてきている。確認検査機関の選択肢が増えたという面で意義があると思う」
 ―JCIAの支店開設としては新宿に次いで2店目だが、その位置づけは。
 「大阪事務所は建物診断だけで確認検査を行っておらず、札幌出張所は本社のサポート業務を担っている。北陸は当初から支店にしたいという方針だった。支店となり、決裁もできるため、確認済証の交付などで迅速なサービスが提供できる。一歩一歩、着実に努力していきたい」
 ―2025年は法改正に伴い、これまでにない大きな波が建築界に押し寄せる。
 「すべての新築住宅・非住宅に省エネルギー基準への適合が義務付けされるほか、4号特例の除外といった法改正を見越して、昨年から準備を進め、北陸に目を向けてきた。来るべき一年後に備え、人員の増強などを図っていきたい」
 ―1月に能登半島地震が起き、甚大な被害が生じた。建築に対する耐震性強化などが高まっている。
 「能登半島地震の被災者にお見舞いを申し上げたい。今後、建築物に対するより高い耐震性、高品質、省エネが社会的ニーズとして求められるが、そのために設計者と我々審査機関が知識や情報収集、技術革新の勉強を重ねていかなければならない」
 「今後、能登地区でインフラが整い、再建築の動きになった場合、罹災証明書の添付があれば、手数料の減免などを考えていきたい。詳細は決まっていないが、そうした形で復興支援できればと考えている。民間確認検査機関が社会ニーズに応える一助になればいい。我々は新参だが、着実に業務をこなし、認知度を高めていきたい」。
 日本建築検査協会北陸支店では、全国の建築物・建築設備・工作物の確認審査および、検査業務に加え、建築物エネルギー消費性能適合性判定業務も受け付ける。
〈住所〉金沢市西念一丁目1番7号、金沢けやき大通りビル5階
〈TEL〉076―204―8101
〈FAX〉076―204―8202

 島木直人(しまき・なおと)氏。1973年生まれ。東京都出身。金沢工大工学部建築学科卒。石川県庁や白山市役所勤務を経て、2023年、JCIAに入社。ハンドボール選手として国体に出場経験がある。

hokuriku