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滋賀産業新聞
2024/03/04

【滋賀】中部清掃組合 2024年度当初予算の新ごみ処理施設事業

 東近江市、日野町、竜王町の1市2町で構成する中部清掃組合は、去る2月22日に開催された組合議会定例会で、23年度(令和5年度)補正予算(第2号)と、24年度(令和6年度)当初予算の議決を得た。
 23年度補正予算(第2号)で、同年度当初予算で債務負担行為(24〜26年度)を設定していた既存のごみ処理施設「クリーンわたむき」(07年供用開始、日野町北脇1―1)に代わる新ごみ処理施設建設に係る施設整備基本計画策定及び環境影響評価業務委託料2億5383万6千円(限度額)を廃止し、24年度当初予算に債務負担行為(25〜27年度)で再設定。
 24年度当初予算には歳出で、新施設対策事業費として▼地元説明等資料作成支援業務委託料(400万円)▼施設整備基本計画策定業務委託料(2738万2千円)▼環境影響評価業務委託料(1452万円)▼測量調査業務委託料(2762万4千円)▼不動産鑑定業務委託料(120万円)―も計上し、18年度に立ち上げた「新ごみ処理施設建設候補地検討委員会」(学識経験者・専門家・行政で構成)の報告を19年6月に受け、管理者会において建設候補地を決定したが、20年度以降、コロナ禍の影響などにより進んでいなかった地元との協議を鋭意進め、予算の執行を目指す。
 また、20年度以降、新施設建設に係る業務が進行していない状況から、地元の了解を得て現施設の長寿命化を決定。新施設の建設に向けた業務を鋭意進めつつ、現施設の長寿命化を図るため、23年度第1号補正で「施設整備発注支援業務」委託料を債務負担行為含め予算化。発注し24年度にかけて進めており、24年度補正又は25年度当初予算で設計・工事費を予算化し、長寿命化を図る。
 中部清掃組合は、東近江市・日野町・竜王町から発生するごみを共同で処理するための特別地方公共団体。施設は、「クリーンわたむき」のほか、能登川清掃センター粗大ごみ処理施設(東近江市種町528)、能登川リサイクルセンター(同所)、安土最終処分場(近江八幡市安土町上出992)がある。
 10年(平成22年)3月21日に構成町の安土町が近江八幡市と合併し近江八幡市が構成市に加わったが、同市新ごみ処理施設建設に伴い17年(平成29年)3月31日に同市は脱退。19年(平成31年)4月1日からは東近江市の旧愛東町・旧湖東町地区の一般廃棄物の搬入が開始されている。
 なお、24年度当初予算には、既存ごみ処理施設長寿命化、新ごみ処理施設建設に係る経費以外に、清掃センター整備基金積立金5億円、日野清掃センター管理運営事業費で工事請負費1億4800万円、能登川清掃センター管理運営事業費で修繕料2222万7千円、安土最終処分場管理運営事業費で修繕料1517万円、工事請負費569万8千円―などが計上されている。

提供:滋賀産業新聞