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建通新聞社四国
2024/02/27

【徳島】徳島市当初予算案 投資的経費約115億

 徳島市は、2024年度一般会計当初予算案に、対前年度比3・8%増となる1117億7000万円を計上した。3年連続で過去最大を更新した。投資的経費は8・1%増の114億7320万円で、新規に小・中学校トイレ環境の向上に伴う事業費、国府中・川内中1期工事の中学校校舎長寿命化に向けた予算を計上している。
 投資的経費の大半を占める普通建設事業費には、8・1%増の114億4320万円を充てる。内訳は補助事業が27・2%減の38億5298万円、単独事業が43・9%増の75億2722万円。受託事業としては6300万円、災害復旧事業は前年度と同じ3000万円。この他、特別会計は1・5%減の566億5489万円、企業会計は8・9%減の334億8523万円となっている。
 主な予算を見ると、富田中学校区に整備する認定こども園整備事業(継続)に8億6532万円と、私立認定こども園整備費補助金に4億0321万円を確保する。25〜29年度の第3期子ども・子育て支援計画策定事業には649万円、市立保育所などの空調機器更新に2345万円、小・中学校の和式トイレを洋式化してトイレブースや床、手洗い器を改修する事業には3億3978万円を充てる。
 小学校大規模改修事業は屋上防水や外壁改修などに1億3663万円、老朽化した学校施設の長寿命化改修工事と次期改修施設の設計には10億5682万円を投入する。中学1年生の教室に天井つりプロジェクターを整備する事業を3967万円で進める。
 本庁舎北側に危機管理センター機能を持つ防災棟と駐車場棟の整備には(継続)には16億0029万円と25年度までの債務負担限度額に2869万円を設定する。眉山山頂に高所カメラを増設する災害用映像情報収集ネットワーク整備事業には829万円、災害対策用備蓄物資管理システム整備事業には300万円を投入する。消防ポンプ自動車など整備事業は1億7252万円、消防署施設と設備を改修する消防施設機能強化事業に3313万円、消防署庁舎の機能維持・長寿命化を図る庁舎等維持補修事業を6507万円で進める。119番通報に迅速に対応する高機能消防指令センター整備事業は、24年度予算1万1000円と、24〜37年度債務負担限度額に22億3973万円を設定する。
 生活道路の整備で、橋梁の長寿命化と耐震化を行う道路メンテナンス事業に5億0594万円、ESCO事業による道路照明灯LED化事業に3711万円、自転車通行空間を整備する「すいすいサイクル事業」に2094万円、保育所や認定こども園周辺のあんしんカラー舗装事業に415万円を確保する。道路橋梁、河川、排水、農地施設の生活関連単独事業には14億5103万円を投入する。
 上水道は、城山配水池長寿命化対策工事に2億2000万円、法花谷配水場で老朽化対策と脱炭素化への省エネ設備更新へ、配水システム設備の更新に向けた実施設計業務に4400万円、水道管路の耐震化事業に15億9099万円を確保する。雨水対策は、都市下水路事業に3億8300万円、沖洲地区の既設水路による雨水貯留施設整備に7350万円を投入する。
 この他、第3次環境基本計画・地球温暖化対策推進計画の改定(中間見直し)に441万円、一般廃棄物中間処理施設整備は基本設計や環境影響評価などの予算に8661万円、東西環境事業所の施設整備となるじん芥処理施設整備事業は5億3672万円で進める。公共下水道の汚水管や処理施設、施設の耐震化、耐水化、老朽化対策などの事業には24億7808万円。公園施設整備事業には8450万円、とくしま植物園ドッグラン整備事業には200万円、とくしま動物園の汚水処理設備改修や観覧スペース日よけやベンチ設置に3087万円を計上。
 新町西地区市街地再開発事業の支援などには5億4733万円、街路事業費は3億5886万円、徳島外環状道路周辺対策は排水機場などに6億7180万円、四国横断自動車道周辺対策事業は道路や水路などの整備に7億1842万円をそれぞれ計上する。提供:建通新聞社