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建設経済新聞社
2024/03/08

【京都】川端警察署と下鴨警察署の統合 統合後に川端警察署庁舎は解体

 京都府警察本部は、警察署再編の一環で、左京区の川端警察署を下鴨警察署に統合。統合後に川端警察署の庁舎は解体する考え。
 左京区は川端警察署と下鴨警察署の2署で管轄しているが、同一区内に2つの警察署があり、管轄地域がわかりにくい状況。2署を統合し下鴨警察署を左京警察署(仮称)に名称変更する。それに伴い川端警察署を廃止し、川端警察署が管轄する左京区の地域を左京警察署の管轄区域とする。
 ただ現在の下鴨警察署の庁舎では統合後の署員を収容しきれないことから、平成24年12月に府警は「機能的な警察署庁舎とするため、庁舎を建替える方向で検討している」ことを明らかにしていた。
 令和6年度当初予算案に左京警察署建設計画費として400万円を新規計上。下鴨警察署と川端警察署を統合し、下鴨警察署の敷地に左京区を管轄区域とする左京警察署を整備するための基本構想を策定する。
 廃止する川端警察署(京都市左京区岡崎徳成町)は、敷地面積が3264・73u。敷地内の主な建物は本館でRC造3階建、延1416u(昭和42年築/診断時最小Is値0・18、診断時最大Is値1・13)。既存建物の合計は1760・29u。用途地域は東側が近隣商業地域(建ぺい率80%、容積率300%)、西側が第1種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)。
 下鴨警察署(京都市左京区田中馬場町)は、本館がRC造3階建、延1562u(昭和43年築/診断時最小Is値0・21、診断時最大Is値2・61)。
 2月28日開催の2月議会の予算特別委員会(警察本部書面審査)で、府警は川端警察署の庁舎について「耐震性が不足しているため、統合後に解体工事を行う予定。跡地の利活用については地元住民の意見に耳を傾けつつ、左京警察署の新庁舎の整備とあわせて検討を進めていきたい」と考えを述べた。
 京都府の西脇隆俊知事は、2月の記者会見で左京警察署建設計画に触れ、「統合して下鴨警察署の場所に新たに左京警察署を整備するということでの検討になる。その際、京都市の養正市営住宅の再生も合わせて検討するということで府市連携していく」と述べた。
 京都市では、左京警察署が建設される予定の下鴨警察署敷地に近接する養正市営住宅団地について、再生計画による建替えを進めている。
 養正市営住宅(左京区田中馬場町、上柳町、田中玄京町/第一種住居地域/住棟数11棟、総入居戸数317戸)について、3棟の更新棟を建設し集約するとともに、既存住棟等の除却(解体)跡地を活用予定エリアとして創出する計画。
 活用予定エリアは旧3・4・5棟、6棟、9・11棟、12棟跡地、養正浴場跡地、養正北西第二駐車場(6棟北側)の約2万0900uを見込む。