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建設経済新聞社
2024/03/11

【京都】東高瀬川ビジネスコミュニティが発足 企業、大学、行政、金融機関等が連携 京都市は企業進出等支援充実

 らくなん進都における東高瀬川ビジネスパーク(BP)構想の実現に向け、東高瀬川周辺の企業、大学、行政、金融機関等と連携する「東高瀬川ビジネスコミュニティ」(代表・辻理サムコ椛纒\取締役会長)が発足、3月18日にキックオフ・シンポジウムが開催される。
 令和5年3月に東高瀬川西岸エリア(城南宮道以南・大手筋以北)において地域の企業が中心となり、京都の新たな産業活力を生み出すビジネスパークの創出を目指す東高瀬川BP構想が策定。同構想では、将来像実現に向けた戦略として、戦略1・東高瀬川BPのエリアマネジメント体制の構築、戦略2・東高瀬川BPを中心とする企業コミュニティの創造、戦略3・東高瀬川BPをはじめとしたらくなん進都の都市環境の向上、戦略4・東高瀬川BPのブランド価値の向上を掲げる。
 こうした取組も踏まえ、京都市は、らくなん進都中央地区(鴨川以南・油掛通以北)のうち、産業集積のポテンシャルが高いエリアにおいて、企業のオフィスや研究施設、工場等の更なる集積を目指す都市計画見直しを行った。主な内容は、準工業地域及び用途地域変更エリアにおいて、ものづくり産業の本社・工場やオフィス・ラボ等の更なる集積を促進するため、▽誘導用途(事務所・研究施設・工場)の建ぺい率・容積率の上乗せ▽日影規制の見直し▽一部のエリアにおける用途地域や高度地区の見直しを行い、商業地域エリアにおいて、企業の本社等の更なる集積を促進するため、現行の誘導用途の更なる容積率の上乗せを行う。
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 らくなん進都の産業集積と周辺地域のまちづくりを巡っては、8日に行われた京都市の3月市会の代表質疑(2日目)で松井孝治市長が答弁した。
 松井市長は「私が公約に掲げた文化首都を支える強い経済の復活には、ビジネスの場であるらくなん進都の産業集積と暮らす場である周辺地域の魅力あるまちづくりを車の両輪として進めることが必要だと考えている。らくなん進都は世界的な技術を有する企業が集積し、京都の活力を支える南部創造の先導地区。昨年4月と11月にはさらなる産業集積に向けた都市計画の見直しを行った。3月市会には企業進出や事業拡大に対する支援の充実をらくなん進都の鴨川以南に拡大する予算を提案した。今月には企業間ネットワークの構築に向け、地域企業主導による東高瀬川ビジネスコミュニティが発足する予定であり、らくなん進都に立地するACT京都を運営するアステム(ASTEM/公益財団法人京都高度技術研究所)が同コミュニティに参画し、地区内外の企業と研究機関などとの連携強化を支援する。今後もさらなる産業集積に向けた取り組みを進めていく。また伏見区をはじめとする周辺地域はらくなん進都で働く人にとって職と住が近接した魅力的な暮らしの場。昨年4月の竹田駅周辺の都市計画見直しや、住むまち伏見プロジェクトを通じた伏見の魅力発信などにより、暮らしやすく、にぎわいあふれるまちづくりを進めていく。らくなん進都と周辺地域を結ぶ公共交通については、地域企業や住民団体等で構成されるらくなん進都整備推進協議会とも連携し、バスの利用促進を行うなど交通環境の充実に取り組んでいく。引き続き、らくなん進都の産業集積と周辺地域の暮らしがともに発展するよう取り組みを推進していく」と述べた。