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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/03/13

【群馬】太田市は新田文化会館の改修着手


太田市は老朽化に伴い新田文化会館・総合体育館(新田金井町607)で空調改修や老朽化する外壁での改修工事などを内容に2024年度から2カ年で計画している。工事費は24年度から合計9億6663万円の2カ年継続費を設定。年割額は24年度分が3億8865万2000円、25年度分が5億7797万8000円としている。設計業務を勝山工務所(前橋市)が担当し年度末までにまとめる。
現段階で想定をしている工事内容は、文化会館棟の空調設備更新や空調設備改修などのほか、総合体育館棟の空調設備更新を予定している。
同施設は完成から20年以上が経過し、各所が老朽化。施設の現況調査を詳細に行い、補修の実施方針などを検討することで、効率的な維持管理や修繕にかかるコストの縮減につなげたい考え。
現段階で想定する工事は、地域レジリエンスと脱炭素化を同時実現する施設の改修支援事業の補助金などの活用を前提としている。空調設備更新や空調設備改修工事以外にも、エントランスロビーやホワイエ、吊り天井などの改修や補強についても実施する。また、既存不適格の既存エレベーターの更新、窓ガラスのガラス交換や下水道布設に伴う既存浄化槽撤去なども行う。設計業務の中で既存非常用発電機の負荷を見直しも行っており、非常用発電機関連の工事を行う可能性もある。このほか、照明器具や監視カメラ、テレビ機器、インターフォン設備、非常放送設備など老朽化する設備に関しても更新を行う計画となる。
天井耐震化改修については約650uの天井面積で検討。天井の高さは最大で9・6mとなる。建物の遮熱対処のためには大部分をLоw−Eガラスに交換し、部分的に遮熱フィルムを用いての改修を見込む。
文化会館と体育館は複合施設で、1996年に完成した。RC造4階建て、延べ床面積1万731・60uで、敷地面積は2万7345・52uとなる。998席のホールや、面積2205・8uのアリーナなどが整備されている。
なお、工事に向けた調査業務については2020年度に委託し、佐藤総合計画(東京都墨田区)が担当している。