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福島建設工業新聞社
2024/03/15

【福島】新年度に事業者選定/福島市公設地方卸売市場再整備

 福島市は、PFI事業(BTO方式)の導入を計画している公設地方卸売市場の再整備で、2024年度当初予算案に事業費2500万8000円を措置した。施設整備・運営事業者等選定に向けたアドバイザリー業務や調査業務を委託する。策定中の基本計画を近くまとめるほか、アドバイザリー業務(23〜25年度継続)について事業者公募を行う。24、25年度で施設整備・運営事業者選定の実施と事業契約締結を予定している。基本計画は日本工営都市空間に委託して、必要な施設の構成、規模、配置、余剰地の利活用、スケジュールなどPPP/PFIの整備手法を盛り込んだ策定作業を進めている。
 基本計画策定後、PFI法に基づいた実施方針の策定と公表、特定事業の選定と公表、入札公告、事業者提案、審査等の事業者選定手続きを経て、25年度中の事業契約締結を予定している。
 事業開始後、設計に約1年、建設・解体工事は営業継続を条件として、順次建て替えによるローリング整備で行い、約4〜5年間の期間を想定している。
 再整備事業は北矢野目字樋越地内約11万2000uの敷地内にある青果、水産棟など11棟延べ6万9842uを、機能を維持しながら順次建て替える。施設建替の想定規模は@青果棟1万7170uA水産棟・冷蔵庫棟6840uB関連店舗棟2150uC倉庫棟2500uD管理棟820uなどで、駐車場は950台分を確保する。関連事業として花き棟、冷蔵庫棟の再整備も想定している。
 施設コンパクト化に伴い約3万2000uの余剰地発生を見込んでいる。新市場運営に支障のない範囲で、民間事業者による余剰地活用や市場施設との合築による民間収益事業の実施を視野に入れており、事業者公募の中で提案を求める。