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　笠岡市は、プロポーザル手続きを進めていた市民病院建て替えに向けた基本・実施設計について、受託候補者に山田綜合設計・塩飽設計ＪＶを特定した。設計費見積額は１億０２８５万円（税込み）。２０２４年度に設計をまとめる。
　25年度で工事に着手し26年度末に開院。その後27年度中に既存南棟を改修、解体や駐車場、外構整備を行い28年度に事業を完了する予定。
　基本計画では、病床数は現在と同じ99床で、地域包括ケア病床34床を含む一般病床60床、療養病床39床を備える。延べ床面積は５７６０平方�bを上限とし、構造は提案で決定する。改修して活用する既存南棟約８７０平方�bを加えた総延べ床面積は約６６３０平方�bを想定している。新病院棟建築、機械設備、電気設備、既存南棟改修、外構、駐車場、解体の工事費は37億５０００万円（税込み）以内を見込む。
　同事業は、実施設計の段階から施工者の意見を取り入れるＥＣＩ（アーリー・コントラクター・インボルブメント）方式を採用。基本設計が完了した時点でプロポーザル方式により技術協力で参加する施工者を選定する。
　既存施設は、１９６３〜65年度に完成した本館、81年度に完成したＡ棟・Ｂ棟・Ｃ棟、２００３年度に完成した南棟の５棟で構成される鉄筋コンクリート造５階建て延べ約１万１４００平方�bの規模。
　所在地は笠岡５６２８ノ１他。敷地面積は１万３９１７平方�b。

「提供:建通新聞社」