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建通新聞社(神奈川)
2024/03/19

【神奈川】横浜市 北・南下水道センターを耐水化

 横浜市環境創造局は、南部下水道センターと北部下水道センターを耐水化する。総事業費は約103億円を見込む。敷地外周に止水壁を設置する手法を想定しており、事業期間は2025〜33年度の9年間。工事は分割して発注し、各工区のボリュームは24年度に着手する詳細設計で決定する。
 浸水する可能性がある開口部が多数あるため、外周全てを止水壁で囲む手法を採用する。止水壁は、地上だけではなく地下埋設物への浸水を防ぐ構造とする予定だ。整備延長は南部と北部を合わせて5・2`。地上部の高さは1・5bを想定している。
 南部下水道センター(金沢区幸浦1ノ9)の止水壁の整備延長は2・5`。この他、0・4`の区間については、盛土により0・9b嵩上げする。工事費は53億円を見込む。
 金沢水再生センターと南部汚泥資源化センターで構成する施設で、敷地面積は約25万3000平方b。
 基本・詳細設計は中日本建設コンサルタント神奈川事務所(横浜市保土ケ谷区)が担当。
 北部下水道センター(鶴見区末吉町1ノ6ノ1)の整備延長は2・7`で、工事費は約50億円を見込む。
 北部第二水再生センターと北部汚泥資源化センターで構成し、敷地面積は約37万平方b。
 基本・詳細設計はパシフィックコンサルタンツ横浜事務所(横浜市西区)が担当する。
 両下水道センターでは、市内の水再生センターで発生する汚泥を集約し処理している。災害時の浸水などで機能が停止すると、市内にある水再生センター全てで水処理を行えなくなる。耐水化により、最大クラスの津波などが発生した際も、下水道処理の機能を維持する。

提供:建通新聞社