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建設新聞社(長崎)
2024/03/21

【長崎】諫早市民交流センター、予算可決

RC造4階建て、延べ5・9千平方b
   24年度から設計、26年度着工予定
(仮称)市民交流センター配置計画案

 定例諫早市議会は18日、最終本会議を開き、市役所前中央交流広場を建設候補地に、市が計画している(仮称)市民交流センター整備事業の基本設計費等を盛り込んだ当初予算案を可決し、閉会した。2024年度にも基本計画を策定し、基本設計に着手する方針。25年度に実施設計を行い、26年度から建築工事に入り、29年度の施設完成を目指す。


 施設規模は鉄筋コンクリート造地上4階建てで、建築面積約1500平方b、延床面積約5900平方bを予定。現在は施設整備等について協議を行っている段階だ。建設場所は、市庁舎前に位置する芝生広場北側が候補地。現在は配置計画案をもとに、たたき台として検討を進めている。

 事業担当課は経済交流部文化振興課。市は中規模ホールの機能と市民センターの機能を一体的に整備する方向だ。市は現時点で、市民センター機能を約3000平方b、中規模ホール機能を約2900平方bと見込む。このほか、庁舎前北駐車場を5層6段(5階+屋上)で計200台収容可能の立体駐車場整備を計画。諫早市民センターについては解体後、臨時駐車場としても利用可能な芝生広場とする計画だ。

 中規模ホール機能は音響設備の充実した約500席のホール、防音性に優れたリハーサル室、設備の充実した楽屋など。市民センター機能は柔軟に利用できる300人席の講堂、さまざまな活動に対応可能な講座室等で構成。また、市民ロビー、学習スペース、チャイルドコーナーといった交流機能のほか、管理機能や屋外機能を併せ持つ。

 市は、施設整備などについて協議を進めている段階。ワークショップを実施し、市民の関心を高めている。これらの意見を踏まえたうえで、基本計画を策定。以降、基本設計・実施設計、建築工事に入る予定だ。

 同センターのコンセプトは「ひとが集い、学びを通していさはや文化を発展させるにぎわい拠点」。施設・設備の老朽化が顕著な諫早市中央公民館の建て替えに併せて、中規模ホールを整備することにより、生涯学習や芸術文化活動の拠点としての機能充実を図るのが目的。市は事業実施により、多世代の市民交流を推進し豊かな心を育むとともに、地域の賑わいに寄与するとして期待を寄せている。
ksrogo