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建通新聞社(中部)
2024/03/22

【愛知】愛知県 中部国際空港将来構想実現へ

 愛知県都市・交通局は、「中部国際空港の将来構想」の実現に向けた取り組みとして、2024年度に代替滑走路事業に関して、中部国際空港が進める環境影響評価手続きへの財政的支援などを行う。24年度予算案には6408万円を計上した。
 同構想では、将来の航空需要に対応するとともに、喫緊の課題である現滑走路の大規模補修を速やかに実施するため、2段階の整備で滑走路処理容量を現在の約1・5倍とすることを目指す。
 代替滑走路事業は、現滑走路(A滑走路、延長3500b、幅60b)とターミナルとの間にある既設の誘導路のうち、1本(A平行誘導路)を延長3290b、幅45bの2本目滑走路(B滑走路)として再整備する。概算事業費は約140億円。同事業に関する環境影響評価手続きについては、2月に準備書を公表し、説明会を実施し、3月22日まで意見書を受け付けている。準備書の手続き後は、評価書の作成に着手し、許認可審査や事業者の選定を経て、工事に着手する。27年度の供用開始を目指す。
 24年度予算案では、中部国際空港株式会社貸付金に2935万円を充て、27年度をめどとした現空港用地内における代替滑走路の供用開始を目指し、中部国際空港が行う整備などに対し、国と3県1市が連携して財政的に支援する。
 中部国際空港機能拡充推進事業費に1600万円を計上し、将来構想の実現に向けた国への働きかけや機運の醸成、需要拡大に取り組むための活動を推進する。
 中部国際空港路線誘致促進事業費に1873万円を充て、航空ネットワークの拡充に向け、航空会社に対するエアポートセールスを行うとともにアウトバウンドを促進させる。


提供:建通新聞社